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2004/10/01

KDDIは大丈夫か? auケータイの「FeliCa」搭載に感じる不安

auケータイも「FeliCa」搭載へ、KDDIが2005年秋に発売

このニュースを聞いて違和感を感じるのは、自分だけだろうか?

かつて、SEGA「サクラ大戦」任天堂ゲームボーイ向けに開発されるという
ニュースを聞いた時のような感じである。

その理由を説明しよう。

このauケータイに搭載されるモバイルFeliCaやバックグラウンドのシステムは、
フェリカネットワークス社が担当する。

記事本文にあるように、フェリカネットワークス社は、

ソニー:57%
NTTドコモ:38%
JR東日本:5%

が出資して、ドコモの「おさいふケータイ」のために2004年1月に設立した会社
である。

筆頭株主はソニーだが、ドコモの「関連会社」でもあるのだ。

誤解を恐れずに言えば、今回のニュースは、KDDIがドコモのシステムを採用
したということである。

私が、タイトルを「KDDIは大丈夫か?」としたのは、この点である。

今回のauケータイに搭載されるものが、今後のケータイの進化における傍流である
サービスや機能であるなら、別に問題はない。

ケータイ加入者数が頭打ちになり、ドコモやKDDIなどの携帯キャリアの成長を支えた
ゲートウェイビジネスも行き詰まりを見せている。
その先のブレイクスルーとして、ドコモもKDDIも新しい決済手段をICカード&電子マネー
に求めた

とすると、この部分は、次世代サービスのコアである。

そのコアの部分をKDDIは、ドコモに押さえられたことになる。

筆頭株主がソニーであるし、この規格の普及を優先すれば、フェリカネットワーク社は「中立
的な」存在にせざるを得ない。
恐らく、そのように進むであろう。

でも、新機能や仕様については、第一優先でドコモ向けに開示したり、ドコモの都合に合わ
せたものにすることも可能である。

そうなるとKDDIが不利になることは避けられないと考える。
マスコミは、無邪気に「auも『FeliCa』」搭載...」を報じ、ユーザー「ついにauケータイも
『おさいふケータイ』になる...」
と歓迎する。

本当にKDDIが、選んだ戦略は、これで良かったのだろうか?
私は疑問に感じる。

もし私なら、自社携帯に「FeliCa」搭載が避けられないのであれば、次の2つのいずれか
をフェリカネットワークス社の株主に求める。

・株主3社から株式譲渡を受ける。

・第三者割増増資を行わせ、増資分を引き受ける。


これによって、フェリカネットワークス社のドコモ色を薄め、同社を名実ともにパブリックな
ものにしてしまうのである。

(倒産してしまったが)かつてのデジキューブのようなものを思い出していただければ良い
と思う。

デジキューブは、コンビニ向けのゲーム流通を目的にスクウェアが作った会社だったが、
のちに大手ゲーム会社が出資し、ゲーム業界共通の流通インフラにした経緯がある。
この例に学ぶのである。

これから、KDDIが、どのように戦略を採用するのか、非常に興味深い。

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