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2004/12/07

あなたの着うたは「ホンモノ」ですか? 着うた&着メロ 取り放題の秘密

auの発表によると、「着うた」は、今年9月末1億2千万ダウンロードに達したという。

2004年10月13日には、楽曲をそのままフルにダウンロード出来る「着うたフル」発表されるなど、大きな市場に育ってきている。

低迷している国内音楽業界において、貴重な収入源であるせいかレコード会社(という言葉は死語?大手メジャーレーベルというべきか?) も必死である。

今年の8月には、

「『着うた』参入妨害の疑い、公取委が大手レコード会社に立ち入り」

といったニュースが報道されたのも記憶に新しい。

このビジネスが、大手メジャーレーベルの協力を得て成功した反面、彼らの壁に阻まれている部分も出てきた。

その結果が、前出の公正取引委員会による立ち入りである。

そうした中で、

「月額280円で取り放題」

といったサービスがある。

着メロの場合、音だけなので、

・45秒以内
・転送不可のデータ

の場合、サービスするにあたり、1曲につき5円JASRACへ支払えばいいし、そこからの値付けも、着メロのサービス事業会社の価格設定の幅も大きい。

また、音だけなので、アーティスト側との権利許諾交渉や使用料も発生しない。

しかし、着うたの場合は、サービス提供会社からすれば、確実に仕入れ価格も上がるし、手間もかかる。

にもかかわらず、このような定額サービスが出来るのは、なぜなのか?

広告?

タイアップ?

それとも...

と思っていたら、ある人からこういう話を聞いた。

「そっくりさんを使うんですよ。」

(えっ!?)

「ホンモノを使うと、お金がかかるし、時間も手間もかかるでしょう?」

(ええ、そりゃそうですけど。)

「サービス提供会社が、ホンモノそっくりに歌う演奏家を探してきて、権利を買い取ってしまえば、作曲家と作詞家にお金を払えばいいから、着メロと同じくらいの手間だから楽なものですよ。」

(でも、利用者は「そっくりさん」って知っているんですか?)

「知ってますよ。わかってて買ってるはずですよ。確かサイトにも『カバー(曲)』って書いているはずです。」

(昔、駅前のワゴンで売ってた怪しげなCDみたいですね。
買ってみたら、ぜんぜん違う人が歌ってたとか。

アジアから輸入した激安CDに書いてある「本人歌唱」と書いてあるような世界を思い出してしまいました。)

(上手いことを考えますね。世の中、頭がいい人がいるんですね。)

「だから、儲かっているらしいですよ。」

(何という名前の会社ですか?)

日本エンタープライズって会社ですよ。
上場もしている会社ですから、調べれば、すぐにわかるはずです。」

で、調べてみました。

日本エンタープライズ
・設立:1989年
・上場:2001年(ヘラクレス)

2004年8月12日付「日経流通新聞MJ」によると、

・ヒット曲のカバー演奏を配信する日本エンタープライズの着うたサイト
 が好調。

・月額280円。

・EZweb向け「うた&メロ取り放題」は、オープン3ヶ月で黒字化。

・8月からiモード向け「うたミックス取り放題」もスタート。

・会員数30万人以上。

ということである。

この記事が報道された直後は、株価ストップ高を記録した。

「カバー曲」(つまり、そっくりさんですが)のクォリティが、どれ位のものかは、

http://c-uta.com/

もしくは、au携帯からだと、

「EZトップメニュー」
   ↓
「音・画像をゲット」
   ↓
「着うた」

で、ご確認ください。

全て確認した訳ではないので、コンテンツの質については、よく分かりませんが、少なくとも30万人以上の会員を集め、消費者の支持を得ているのですから、大したものです。

ホンモノが歌う、通常の「着うた」だと1曲100円以上する価格を280円で「取り放題」にしてしまったアイディアは、素直にすばらしいと思う。

日本国内において、携帯電話のハード(電話機)市場は、飽和したと言われるが、ソフトやサービスの市場は、まだまだ拡大の余地があると考えている。

クリステンセン教授が「イノベーションのジレンマ」でいうところの、「持続的イノベーション」が、携帯電話を利用したはソフトやサービスの市場においては、もう少し続くだろう。

イノベーションのジレンマ―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき

携帯電話「だけインターネット「だけでクローズすることに拘泥していると、いずれ頭打ちになる。

私は、そこから離れたところに、「破壊的イノベーション」が埋まっているとみている。

アメリカでは、2001年の段階でディズニーのインターネットディヴィジョンの方(上級副社長)は「スツールの理論」として話をしていた。

また、日本でも電通や博報堂といった大手広告代理店が「コンタクトポント」というキーワードでマーケットを語りだしたので、早晩、私が予想することが普通になるだろう。

市場という島を占領するためには、空中戦や空爆(インターネット)だけでなく、島の周りの海を制するための海戦(既存媒体)、地上戦(リアル)を組み合わせなければならないのである。

でも、みなさん、本当にそっくりさんが歌うカバー曲と知ってダウンロードしているのでしょうか?

【ご参考】

2004年8月12日付「日経流通新聞MJ」の記事からの一部引用です。

「うた&メロ」は有名アーティスト本人の声や演奏でなく、カバー演奏なのが特徴だ。月額二百八十円で何回でもダウンロードして使える。口コミを中心にユーザーが集まり、会員は三十万人以上でさらに広がりをみせる。


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ケータイをもったのも最近でべつに音楽なんてどうでも〜という私でも、一応は知っている着メロ&着うた。 それに対してこんな反則的な方法で商売にしているところが... [続きを読む]

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