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2005/01/17

2005年はインターネット業界「予言」の年

最近、アップルコンピュータが元気である。

パソコンの世界でマイノリティになって久しい
が、ここに再び存在感を増して来ている。

先日発表されたApple Mac miniなんて見て
しまうと、自分みたいな人間でも、

「すごい!」

と思ってしまう。

Apple Mac mini (1.25GHz, 40G, 256, Combo, 56k, E) [M9686J/A]

でも、自分は、同じ時期に発表された
Apple iPod shuffleに興味を持った。

これによって音楽流通について、今まで
と全く違った流れが加速しそうな気がする。

インターネットによる音楽流通については、
その可能性は以前より言われていたが、
日本国内では既存の音楽業界の壁に阻ま
れ、遅々として進まなかった。

しかし、インターネット環境の普及とデザイン
に優れたアップル社のiPodの登場により、

携帯型ハードディスクプレイヤーで音楽を
聴くことが珍しくなくなってきた。

それまでにも携帯型ハードディスクプレイヤー
やシリコンプレイヤーは存在したが、完全に
「理科系男子」的なイメージのデザインがほと
んどだった。

例えば、こんな感じや、

Rio SU10 128MB ブラック
(シリコンプレイヤー)

こんな感じ。

Rio Carbon HDDプレーヤー5GB RIOCARBON
(ハードディスクプレイヤー)

そこに、こんな感じでおしゃれなデザインの
iPod mini が現れ、流行に敏感な女性に
受け入れられ、ヒット商品となる。

Apple iPod mini 4GB (ブルー) M9436J/A
(iPod mini 。一時は100社以上の懸賞の商品になった)

iPodのヒットの恩恵を受け、前出のような
「理科系男子」っぽい製品も売れ出した。

インフラが広がるとともに、P2Pによる違法
流通防止を名目にコピーコントロール機能
を盛り込んだソニーやエイベックスの政策に
も影響を与えた。

iPodなどのプレイヤーに音楽データをコピー
出来ないことでCDが売れなくなることを
恐れた両社は、ついにコピーコントロール機能
を外す決断に迫られた。

これは、デジタルデータによる音楽流通が、
音楽業界にとって無視できないくらいの力を
持ち始めていることを意味する。

そこで、さらに廉価版のプレイヤーがアップル社
から発売された。

Apple iPod shuffle 1GB M9725J/A

それが先に述べたApple iPod shuffleである。

512MB1GB2種類
ギリギリまで機能を絞ったため、
およそ1万円1万7千円といった「破格」
値段である。
それでも500~1000曲以上が入る。

本家アップル社がこのような大胆な価格
設定をしてきたことで、他のメーカーも
マークダウン(価格引き下げ)をせざるを
得なくなるだろう。

それによって、デジタル流通のインフラが
今年は急速に普及することは間違いない。

インフラの普及を背景に、アップル社が
米国で行っているのと同等の音楽流通ビジ
ネスを始めるのも時間の問題である。

こうなって来ると、CD輸入権の設定など既得
権を死守することで自らの利益を維持しようと
してきた日本の音楽業界にとって、かなりの
激震が見舞うことになる。

CDの流通業界など、その直撃を受けるのは
必至である。

話は、ソフトだけでない。
音楽を再生するハードを生産しているメーカー
も打撃を受けることになるだろう。

一連の流れから、恐らく、今年中にハード
ディスクプレイヤーやシリコンプレイヤーに
よって、ウォークマンや携帯型MDプレイヤー
市場はかなり侵食されるからである。

まさしく、「イノベーションのジレンマ」クリステンセン教授
が書いたような状況が出現しつつある。

5年ほど前、師匠が、こんな話をしてくれました。

「昔は、レコードのジャケットも貴重なものだった。
それだけに各社は、デザインに凝ったり、いろいろ
な試みをしたものだよ。

でも、今の若い人は、CDのジャケットは捨ててしま
って、CDだけを何枚もケースに入れて持ち歩いて
いる。

近いうち、CDという形すらも無くなってしまうだろうね。

音楽に対する価値観の変化は、どんどん変わって
いって、古くから音楽業界にいる我々の考えを超え
たものになって行くと思うよ。

だから、今、音楽業界にいる人は、常に新しい流れに
敏感になっていないといけないね。」

まさしく、今が師匠の予言の年のような気がします。
インターネットの世界で様々な人が、ブレイクの年と
いっていた2005年。

この1年の動きは、本当に面白くなりそうです。

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