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2005/03/04

「萌え」ブームの次に来るものは?

先日、「萌えブーム」について書いたところ、大変多くのアクセスをいただきました。

どこまで行くか?!「萌え」ブーム

さて、「萌え」の次に何が来るか?

もえふんどしスペシャル一本締め~もえキャラオリジナルアンソロ
(「もえふんどしスペシャル」だって...もう、こうなると何でもアリですね。)

トラックバックやコメントのやり取りで、自分は「801系」だと主張した。
異論もあると思うが、ここでは、あえて「801」にこだわり、説明したい。


ちなみに「801」と書いて「ヤオイ」と読む。

これは、UFO研究家の矢追純一とは全く関係なく、いわゆる「ボーイズラブ系」のことを指す。

「ボーイズラブ系(BL系)」といって、わからない方のために解説すると、美少年同士のカラミ満載のアレである。
もっとわかりやすく言えば、美少年同士のホモセクシュアルな関係を描いた小説やマンガである。

なぜ、「ボーイズラブ系(BL系)」を「801(ヤオイ)」というのか?

これは、

ヤマなし(ストーリーに「山」が無い)

オチなし(ストーリーに「落ち」が無い)

イミなし(ストーリーに「落ち」が無い)

の頭を取って「ヤオイ」というのである。

私が、高校生くらいの時、「ファンロード」などでは、下手な同人誌をバカにするとき、自分の作品について自嘲するときに「ヤマなし、オチなし、イミなし」というように使われていた。(あ、自分の余計な「過去」を語ってしまったか?)

Fanroad (ファンロード) 03月号 [雑誌]
(まだ出ているんですね。出版社が変わったみたいですが。)

次に美少年系ホモ同人誌に、「ヤマなし、オチなし、イミなし」の作品が多かったことから、

「美少年系ホモセクシュアル」=「ヤオイ」

と呼ばれるようになり、さらに、言葉の響きから、音を当てて、「801」と書かれるようになった。

その存在は古くから知られていたが、女子オタクの中のごくごく限られたジャンルであった。

それが、90年代後半から、徐々に状況は変わっていく。

秋葉原「オタクの殿堂」メッセサンオーに女性向けゲームコーナーが出現した。
当時は、光栄(現コーエー)の「アンジェリーク」富士通(!)の「ファンタスティック・フォーチュン」など、「健全な」ゲームが多かった。

コーエー定番シリーズ アンジェリークSpecial
(女性向け恋愛シミュレーションゲームのパイオニアです。)

ファンタスティックフォーチュン
(昔は、富士通もこんなのを作ってました。)

それでも、男子オタク向け恋愛シミュレーションゲームが圧倒的な数量の中、少しずつ数は増えているとはいえ、こうした女性向けゲームコーナーが出来たことは、業界ではかなり画期的なことであった。

それからしばらくすると、

「メッセサンオーの1フロアが全部、女性向けゲームになった!」

という噂を聞いた。

ときめきファクトリー Girl's Side コンプリートBOX
(これは最近のゲームですが、普通に買えるヤツ。)

トレジャー・ボックス
(でも、これなんか女性向けゲームなのに「18禁」ですぞ!!!

それが僕等の恋愛生活 Fan Disc 初回限定版
こんな絵なのに「18禁」!

この頃になると「801」がメインになる。

その勢いを反映してか、「801系」ゲーム雑誌「微熱王子」などが発行されていく。

≪微熱王子(9)≫
(「微熱王子」。とにかく衝撃的な内容です...)

BOY'S (ボーイズ) ピアス 03月号 [雑誌]
(さらにこういうのもある。)

メッセサンオーのサイトでも「ボーイズラブゲーム」というジャンルがしっかりと独立して存在している。

最近は、男性向けエロゲーと同じく、過当競争が激しくなり、勢いも鈍ったとも聞く。

しかし、意外なところ、しかも身近なところで、「801」は、その勢力を増していたのである。

それは、本屋である。

これは、自宅近くの本屋で撮影した写真である。

801_0001
(これ全部が女性向けホモ小説!)

801_0002
(さらに、これもです。)

801_0003
(下にも平積みになっている。)

驚くことにこれは、全て同じ時間に同じ本屋での様子である。

一見して、ソフトタッチなイラストと明るい装丁なのでわかりにくい。
実は、自分もあまり気付かなかった。

先日痛めた足のケガのせいで、ゆっくり本屋を歩かざるを得ず、たまたま気付いたのである。

以来、注意して他の本屋を観察したのだが、どこでもある程度の割合で書棚が割かれていることがわかった。

あげ・ちん―ギャンブラーの憂鬱
(そのイラストと違って、何ともお下品な...)

修学旅行もスキャンダル
(そういうシュミじゃない人間には、こんな修学旅行は悪夢でしかありません。)

ここまで書けば、素人でもその内容がどういうものか想像がつくだろう。

イラストやカバーデザインにダマされてはいけない。

その実たるや、フランス書院の本と同じエロエロの世界なのである。

痴漢通学―隣りの女子高生
(書かれていることは、こういうのや)

女教師〈百合族〉―投稿生小説
(こういうのと同じです。)

この勢いと生命力を見る限り、「801」は、ポスト「萌え」にポジショニングされてもいいと思うのである。

毎日見慣れたものでも、人は意外に見えていないものです。

「退屈だ。」
「つまんない。」

と思いがちですが、こんな感じで、何気なく見落としている「すごいこと」「おもしろいこと」が、きっと世の中にはあふれていそうです。

そう思うと、平凡な毎日を変えることって、そんなに難しいことではないような気がします。


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