« BlogPeople 総合アクセス数ランキング6位! | トップページ | IT企業に欠けているもの »

2005/03/01

音楽流通の未来

先日、このような記事を見つけました。

「柔らかいデジタル 第29回~デジタル配信の新しい姿」

グラミー賞のベスト・ビッグバンドジャズ・アルバムとなったマリア・シュナイダー・オーケストラ「コンサート・イン・ザ・ガーデン」の話です。

ジャイアント・ステップス
(資料映像:マリア・シュナイダー・オーケストラ)

販売のほとんどがネットでのデータ販売で、モノとしては、限定自主制作版1万枚(!)。
レコード屋(これも死語か?)ではほとんど流通せず、ネットでのデータ販売がメインの作品です。
彼女のサイトの中のここから買えます。)

こういった作品がグラミー賞を受賞したのも画期的ですが、私が注目したのは別のところにあります。

いま流行りの iTuneのように、ただのデータ売りではなく、今までのCDやレコードを通じて音楽ファンが大切にして来た感覚を尊重し、デジタルの世界で実現させていること。

また、それと同時にアーティストが長く活動できるような仕組みを作り上げたことです。

音楽版のフェア・トレードといったところでしょうか。

今まではどうだったでしょうか?
アーティスト(レコード会社?)の権利を守ることを優先し、ファンに犠牲を強いたコピーコントロールCD(CCCD)。
エイベックスが、CCCDを導入したときの騒動は、記憶に新しいと思います。

また、消費者の方も、自分たちの勝手な論理を優先したファイル交換ソフトWinnyなどで、アーティストの創作物を踏みにじることをしてきました。

これらに代表されるようにどちらか一方に極端なものばかりで、いずれも純粋にアーティストのためとは言い難いものでした。

インディーズ音楽の流通も整備され、メジャーレーベルにならなければ、多くの人に手に取ってもらえない時代ではなくなりました。

インディーズからのミリオンセラーの出現は、

インディーズ = メジャーになれない人

のイメージを消費者から消しました。

自分たちの音楽を作るために、メジャーからインディーズに移ったアーティストたちもいます。
彼ら彼女らの存在も消費者のインディーズへの意識を変えた功績も大きいでしょう。

また、インターネットの普及によるデジタル配信は、CDというモノを作らなくてもよくなり、音楽を流通させるためのハードルはさらに下がりつつあります。

これがベストプラクティスとは思いませんが、いま考えられる範囲では、かなりいいところまで来ていると思います。

メジャーからインディーズに移って、「自由に曲が作れて、取り分が増えた」という某大物アーティストの話も聞きました。

マリア・シュナイダー・オーケストラ方式が普及すれば、それよりも自由に創作が出来、取り分も増えるので、経済的に(今よりは)安定して、好きな音楽で生活ができるアーティストが増えると思うのです。

何となく、音楽流通の未来が見えたような気がします。

ITの普及でストリートやライブハウスで歌う夢に燃えるアーティストたちに、より多くの活動の機会が増えれば、IT業界に関わる自分としては、ちょっとうれしくなります。

せきずい
せきずい
posted with amazlet at 05.02.27
せきずい
インポート・ミュージック・サービス (2002/04/20)
売り上げランキング: 400,179
通常3~4日以内に発送
おすすめ度の平均: 4.67
4 せきずい
5 ザッツ エンターテイメント
5 ザッツ エンターテイメント!

|

« BlogPeople 総合アクセス数ランキング6位! | トップページ | IT企業に欠けているもの »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/41793/3074688

この記事へのトラックバック一覧です: 音楽流通の未来:

» WinnyのCDに対する影響 [なんか面白い事な〜い?]
田中辰雄氏のWinnyは宣伝になると言う話には納得できないなー。 [続きを読む]

受信: 2005/03/08 02:53

« BlogPeople 総合アクセス数ランキング6位! | トップページ | IT企業に欠けているもの »