まずは自分でやってみる
過去の成功事例や成功談なんているのは、他人がコケたり、事故らずに歩いた足跡のようなもの。
地雷源を突破した人の後に残った足跡にも似ている。
そこが地雷源だと知らなければ、砂場に残った足跡と変わらない。
人が通り過ぎた道は見える。
でも、そこを歩いた人が、そこをどういう気持ちで歩いたか、そこで何を見たかまではわからない。
自分の目で見て、頭を用いて考えてみるくらいの気持ちがなければならない。
それこそが、自らの未来を変える最大の糧となる。
たとえ不器用でも、段取りが悪くたって構いやしない。
きっと、将来の役に立つ。
運と模倣で育った人は、南洋でぬくぬくと育つ木のようなものだと思う。
確かに成長も早く、見た目は丈夫そうに見える。
でも、年輪と年輪の間が開いていて、ブヨブヨして柔らかいから、柱になっても長くは支えられない。
不器用でも、苦労してじっくり育った人は、シベリアの針葉樹のようだ。
恐ろしく成長に時間がかかるが、目がギッチリ詰まっていて、固く丈夫な柱となれる。
にもかかわらず、安易に他人の模倣で楽に済ませようとする輩が何と多いことか。
見た目は同じでも、絶対本質的な部分で違うはずである。
畑村 洋太郎
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