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2005/04/14

日本のお父さんの時給200円

オヤジ向けファッション誌が売れているらしい。
「LEON」のヒットを見るや、「不毛の市場」と呼ばれた中年男性向けファッション誌業界がにわかに活況を呈している。

LEON (レオン) 05月号 [雑誌]

「LEON」(主婦と生活社)の後には、 「Gentory」 )(アシェット婦人画報社)、「UOMO」(集英社)など、続々と「二匹目のドジョウ」を狙った参入が相次ぐ。

ここで、日本のおじさんの手本として登場するのが、イタリアのオヤジたちである。(「Gentory」みたいにブリティッシュとイタリアンの間でブレてるのもあるが。)

確かに日本のおじさんよりもカッコいいし、イケてる。

オヤジぃ。 VOL.1
(こういう日本のオヤジは例外ですが。)

「これだったら、若いお姉ちゃん(こんな表現を使ってる段階で、自分も十分ただのオヤジだが。)にモテるよな~。」

なんて思う。

まぁ、そういう人を探して撮っているから、当然と言えばそれまでだが。

それにしてもアベレージで考えても、その格差は大きい。
以前の職場は、新宿や新橋にあったのだが、そこで夜な夜な目にする酔客のイメージが強烈なだけに痛切に感じる。

歌舞伎町がもし100人の村だったら―世界、人類、人生、人間の縮図がココにある!歌舞伎町パラダイス

「なぜ日本のおじさんは、イケてないのか?」

その原因をちょっと考えてみた。

【仮説:その1】 カネが無い。

いささか旧聞に属するが、消費者金融GEコンシューマー・ファイナンス (といってもピンと来ないと思うが、「ほのぼのレイク」と言えばおわかりになる
だろう)が昨年発表した数字に、

サラリーマンの平均小遣い額は「38,300円」

というものがある。

一昨年の平均は「42,700円」で、これが20年ぶりの低水準
さらに昨年は、それよりも4,400円もダウンし、1979年の調査開始以来3番目
に低い金額
だったそうです。

これが高いのか安いのかわかりません。

日本のおじさんたちに聞けば、 「少ない!」という答えしか出て来ないでしょう。

単純に日割りベースで、

1日:1,276.7円

土日は、休みだとしても、

1日:1,915円

とてもファッションに気を回したり、お昼においしいお店に行くには、ちょっと安い気がする。

【仮説:その2】 疲れている。

日本の労働者の平均労働時間は、役所の調査だと、

1,853時間(2003年度)

アメリカとほぼ同水準だが、フランス、ドイツに比べれば依然として400時間程度長い

(出典:「毎月勤労統計調査」(厚生労働省大臣官房統計情報部)※1事業所規模30人以上)

Benvenuti in Italia onlineを見ると、EU(欧州連合)の統計では、イタリアは、週の実質労働時間が38.5時間欧州連合15ヶ国のうちで最も短いらしい。
EUの平均40.5時間であるから2時間も少ないことになる。(最も労働時間が長いのは、イギリス週44時間)(出典:上記サイト内の資料より)

これだとわかりにくいので、別のデータを拾ってきた。

JAPAN-ITALY Business On-lineの中にある記事を読むと、

・イタリアの年間労働時間:1,482時間
・日本の年間労働時間 :1,812時間
・OECDの平均労働時間 :1,585時間
(いずれも2003年)

つまり、日本とイタリアでは、年間で300時間以上違う。

会社人間が会社をつぶす―ワーク・ライフ・バランスの提案

記事の引用になるが、1日8時間労働として、日本のおじさんは、イタリアのオヤジよりも年間で40日以上多く働いていることになる。

そりゃ、疲れているのも当然である。

【仮説:その3】 汚い。

若い人、とりわけ若い女性に蛇蝎のごとく嫌われている大きな原因は、これではないかと考えている。

ダメおやじ・マイウェイ編 (8)

【仮説:その4】 j誇りやプライドが無い。

「プロジェクトX」が、感動を誘うのは、誇り高きオヤジたちが、艱難辛苦を乗り越えて後世に残る大きなことを成し遂げたのだと(勝手に)思っていたのだが。

プロジェクトX 挑戦者たち 第5期 運命のZ計画~世界一売れたスポーツカー伝説~

一部の業界を除けば、今の日本で、当時のような「行け行け、どんどん」が許される右肩上がりの職場など無くなってしまった。

ここまで書いて、並んだ資料の数字を見て、ふと思った。

日本のお父さんの場合、サイフのひもを奥さんにガッチリ握られているケースが多い。
お小遣いを除けば、収入はない。

このお小遣いを収入とした場合、時給計算するとどうなるのだろう?

お父さんたちの実感に近い数字が出てくるのではあるまいか?

前述の数字から計算してみる。

サラリーマンの平均小遣い額=お父さんの月収とする。

38,300円

労働時間は、厚生労働省の数字を使うと、

1,853時間

これは、年間なので、月ベースにすると、

154.4時間

お父さんの「時給」を計算してみると、

38,300円÷154.4時間=248円

となる。

時給 248円!!!

これは、最低賃金法に基づいて国が定めた金額をはるかに下回る。
自治体ごとに金額は異なるが、

最高額である東京都の710円の約1/3。
最低額である沖縄県の606円の4割に過ぎない。

(出典:平成16年度地域別最低賃金額改定状況

でも、これは労働者の平均値。
月154.4時間だから、毎日8時間労働で定時に上がりの場合にほぼ等しい。

実際は、もっと働いている人は、時給はさらに下がる。

仮に毎日平均10時間労働(所定内労働8時間+残業2時間)とすると、

38,300円÷200時間=191.5円

なんと、時給200円も切ってしまいます。
これじゃあ、あんまりです。

この賃金レベルは、フィリピンの看護婦さんの給与水準とほぼ同じらしい。

フィリピンで働く―海外へ飛び出す〈2〉

このサイトにあるデータ
によると、

看護婦    約 31,500円~39,000円 (12,000ペソ~15,000ペソ) /月
(50ペソの時給、1日8時間勤務、月25日間の計算)

よく春闘の時に、日本経団連の偉い方なんかは、

「日本の高い労働者1人分の賃金で、外国なら○○人雇える。」

と言いますが、

日本のお父さんは、もっと安い水準で働いているのです!

かなり乱暴な論理展開であることは承知ですが、日本のお父さんの実感としては、そんな感じではないかと思うのですが。


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