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2006/03/06

『せきずい』ライブ in 川崎 ラ チッタデッラ

週末の土曜日、幸せ配達型ロックバンド『せきずい』のライブに行ってきた。

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(幸せ配達型ロックバンド『せきずい』)

2月4日に東京・原宿RUIDO行われた「原宿ジャイアン最終回」以来だから、ちょうど1ヶ月ぶりとなるので久しぶりの参戦となる。

会場は、神奈川県川崎市の「ラ チッタデッラ」にあるピアッツァ チェントラーレ。
イタリア料理の店ではない。

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(Gt.&Vo.ゴウ)

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(Bass カズヒロ)

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(Dr.リョウ。今回はドラムでなく、カホーンで参加)

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(Gt.テツヲ)

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(Key.ヨシアキ)

「ラ チッタデッラ」とは、JR川崎駅東口にある大型アミューズメント施設で、映画館、ライブハウス、 レストラン、ショッピング、結婚式場まで備えている。

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(JR川崎駅東口)

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(駅を出て、駅前の大通りのこの交差点を右に曲がるとすぐです)

元は川崎の映画館街。そこを再開発で映画館を中心にイタリア風のテイストでまとめ、ちょっとおしゃれなエリアを目指した場所である。(イタリアの丘陵に造られた町、ヒルタウンをモチーフにしたらしいです)
思ったよりもきれいで、正直、川崎のイメージとはかけ離れた空間がその部分にだけ存在している。

このライブはテレビ神奈川(tvk)で放送している番組『みんなが出るテレビ』のコーナー「YOKOHAMA MUSIC POWER」(YMP)の企画。
YMPはインディーズアーティストの活動を紹介していて、昨年8月に自分がCDジャケットを担当した『LiLi』、10月に『せきずい』が出演した。今回は過去に出演した中からインターネットと携帯での投票で選ばれた上位4バンドが出場するというものである。

結果は、下記の通りわずかの差で2位。

1位 Lonin    11,593票
2位 せきずい  11,502票
3位 スピカ    10,096票
4位 1-E      6,339票


『LiLi』も投票期間後半に入って1位になったが、最後及ばず、残念ながら今回の出場権は得られなかった。


(この栄誉あるステージで『LiLi』を見たかっただけに本当に残念です。)

15:30 現地に到着。
「ラ チッタデッラ」内の中心施設である川崎最大のシネコン「チネチッタ」。
ライブ会場は、その正面にあるすり鉢状になった円形の屋外ステージ。
イタリアにある古代ローマの円形闘技場コロッセウムをモチーフにしたような感じだろうか。
いつもは噴水になっているのだが、今回のようにイベントがある時には水を抜いて使っている。

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(野球場のように円形のステージを取り囲むような感じです)

ステージ丸く取り囲む石造りの階段が客席となっている。
いくら天気には恵まれていたものの、まだ肌寒い季節。
「冷たい石段に腰掛けるのは辛いだろう」と思っていたが、主催者側が客席に床暖房を準備してくれていたので温かくて快適である。屋外ライブでこのような装備は初めてではないだろうか。

音響もしっかりしていて、屋外にもかかわらず、音が抜けっぱなしにならずにきちんと返って来るので良い音で楽しめた。
特にカホーンの音がきれいに出ていて良かった。

ただ、気になるのはバンドメンバーの立ち位置である。
いつもの箱ライブやストリートライブの時のように横一列だと、客席がステージをぐるりと取り囲む形になっているので、正面以外の両サイドの客席からは横顔しか見られなかったり、下手すると後ろ姿に近いものになってしまう。

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(「座ってやるのは初めて」と語っていた『1-E』)

『せきずい』の前に演奏した『1-E』がスタンダードな横一列だった。
自分は当初ステージに向かって右サイドにいたのだが、彼らの表情が見られず、正面右の前から3列目に移動した。
やはり正面だといい感じで演奏やステージの雰囲気を楽しむことが出来る。

さて、この円形ステージの「癖」を『せきずい』は、どう解決するのだろうか?
『1-E』のライブを聴きながら、そのようなことを考えていた。

さて、『せきずい』の登場である。

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(ステージに向かって降りる『せきずい』Gt.&Vo.ゴウ[右]とGt.テツヲ[中央])

彼らがどのようにセッティングするのか気になって仕方がない。
「もしかしたら何か工夫してくるのかも知れない。」
と期待もあって、いつもはあまり撮らないセッティングの様子をカメラに収める。

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マイクスタンドの位置から、どうやら横一列ではないようだ。
しかし、セッティングのための仮置きかもしれない。

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どうもマイクスタンドの位置を直すつもりはないようだ。
どうやら円形のステージに合わせて、中心を背にメンバーも輪になって客席に向かって立つようである。

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自分の正面にはGt.テツヲ。
思いっきり目が合う。
ここに来て、完全にメンバーごとに客席の「守備範囲」が決まっていることがわかってきた。

そして、ステージが始まる。
やはり円形のステージに合わせてメンバーが弧を描くように立って、演奏が行われる。
「やるな」と思ったのは、立ち位置だけが円形で、顔と体がステージの正面を向くのではなく、メンバーがそれぞれの場所で客席に正面から向き合っていることである。

これだと観客はどこに座っていても「正面」になる。
Gt.&Vo.ゴウが通常の正面の客席前に立つが、いつもライブハウスで行うように客席のいたるところに視線投げ、言葉をかけるので、客席のどこにいても同じように楽しめる。
しかも、自分の前に立つメンバーのパフォーマンスは、そこでしか見られないから、正面以外でも不利にならない。
会場の特性を見て考えた結果だと思うが、やはり「全てのお客さんを楽しませたい」という彼らのホスピタリティが根底になければ、このようなものは決して出て来ないだろう。

だが、今までになかったフォーメーションだけに、メンバーとしては緊張するようなこともあったのではないだろうか。

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(このフォーメーションは、柱が神々で出来てるパルテノン神殿のようだと感じた)

ライブの翌日、Gt.&Vo.ゴウにこのステージの立ち位置について尋ねた。

「あれいいでしょう?元が噴水だから噴水のように立ったんですよ。わかりましたか?」

と笑顔で答えてくれた。
元々会場は噴水である。
噴水がきれいに見えるように設計されているわけだから、その水柱が出る位置にメンバーを配置すればいいのは道理である。

ただ、立つだけなら普通である。
しかし、それも「見せ方」がしっかりしているからこそ、その工夫が活きているのである。

例えば、同じ曲の中でも、メンバーがそれぞれの守備範囲だけを見ている時や、

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(円形に立った基本形)

原則、自分の守備範囲に体の正面はありながらも、他のエリアの客席にもアイコンタクトをしたり、

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(正面の客席にアイコンタクトを送るBass カズヒロ)

複数のメンバーでひとつのエリアに意識を向けたり、

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(必ず複数のメンバーが同じ方向を向くようになっていた。)

全員が一緒になって客席に向き合う、

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(全員が一体となって客席と向き合う)

これがあるから、バラバラ感を感じることなく、客席は楽しめたのではないだろうか。
このようなことは一朝一夕に出来るものではない。
同じ場所で何度もやるのであれば、練習も出来るが、今回は一発勝負。
メンバー間の呼吸が合っているからこそ出来る技である。

あと気が付いたのは、会場の観客を引き入れていたこと。
トークだけでなく、ステージを通じてしっかり客席と対話が出来ていたことが大きい。

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メンバーからステージを楽しんでいるという気持ちが伝わって、見ている方まで楽しく感じてしまうのが彼らの特徴である。

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客席からの声援で会場が沸くことが何度もあったが、今回もその特徴が存分に発揮出来たのではないだろうか。

※当日の模様は3/9 22:00(再放送は3/10)にtvk『みんなが出るテレビ』で放送される予定なので、この記事を読んで『せきずい』に興味を持った方はぜひご覧ください。

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(ライブ終了後、『みんテレ』リポーターのインタビューを受けるGt.&Vo.ゴウ)

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(『みんテレ』リポーターからインタビューを受ける『せきずい』メンバー)


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