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2006/08/16

『せきずい』ライブ in 原宿アストロ

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エラい人との仕事の打ち合わせを終え、会場に入ると入口付近まで混み合っていた。
(写真は大トリを務めた『ザ・ルーズドッグス』の演奏の模様。観客の頭の波の合間に見えるような感じ。)

この日の会場は、原宿アストロ。
同じ原宿でもいつもの原宿RUIDOに比べるとひと回り大きなライブハウスである。
にもかかわらず、このような状態。
さすが、人気バンドが揃っただけのことはある。

今回は、『ザ・ルーズドッグス』が主催したもの。

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(『ザ・ルーズドッグス』、過去に『せきずい』との対バンと「デリ犬」で何度か見ているが、どこでもすごい人気である。)

「ザ・ルーズドッグス Presents かませ犬『平成コンプレックス』スペシャル」と銘打ち、翌8月9日リリースの4thシングル『平成コンプレックス』発売記念ライブである。

ちなみにこの『平成コンプレックス』は、8月12日公開の映画『Wanna be FREE!~東京ガール』の主題歌となっている。

せきずい』の出番は2バンド目。
大舞台で燃える彼らのことである。
これだけ多くの観客と広い会場、そして実力バンドが揃っているので、きっと相当気合いが入っているに違いない。

『GB』のステージが終わった後の転換の間にステージ近くのカメラピット(?)に移動し、スクリーンが上がるのを待つ。

この日は、バンドとバンドの間の転換の時間にステージと客席を隔てる大きなスクリーンに『ルーズドッグス』司会進行役による楽屋レポートが映し出されていた。

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(客席からは、こんな感じで見える。)

『ルーズドッグス』メンバーの軽妙なトークと、個性的なバンドのキャラクターもあって、幕間の時間も退屈せずに楽しむことが出来た。

セッティングが終了し、いよいよ『せきずい』の登場である。
スクリーンが上がり、Key.ヨシアキがステージに現れ、客席に頭を下げて持ち場に向かう。
引き続き、メンバーが登場し、それぞれのポジションにつく。

Gt.&Vo.ゴウが客席に背を向けて、リズムを取りながら集中力を高めている。
後ろ姿からも気合いが入っている様子がよくわかる。

ひと呼吸を置いて、ギターを一閃かき鳴らし、いよいよライブが始まった。

オープニングは『春風』。
彼らの持ち歌の中でもロックな曲で、迫力の中にも、繊細なギターソロがあったりと聞かせ所が多い。

ライブハウスで聴くと、ステージから重層的に畳みかけるような迫力を感じるのだが、この日は体全体に押されるような風圧を感じた。

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(『せきずい』Gt.&Vo.ゴウ)

原宿アストロは、ステージが高く、客席からも彼らの姿がよく見える。
当然、ステージからも観客の様子がよく分かる。

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(この目を見ただけで、気合いの入り具合がわかる。)

客席をジッと見ながら、その反応を確かめつつ、ステージをさばく。
狭い会場と違い、観客の表情が全て見えるわけではない。
それだけに会場が大きくなるとともに「風」をつかむのも難しくなっているはずだが、そんな様子も感じられず、しっかりと客席の気の流れを捉えている。

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(「日焼けも含めてタンクトップは62枚」Key.ヨシアキ)

2曲目は『せきずいのテーマ』。
初めて彼らを見る人たちへ名刺代わりでもあるのだが、普段あまり聴けないメンバーの歌声を耳にすることが出来たり、常に趣向を変えていることもあり、常連でも楽しめる内容になっている。

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この日は「スペシャルバージョン」で楽しませてくれた。

まずは久々にGt.テツヲのものまねが登場。

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(「モノマネ貴公子」Gt.テツヲ)

「チャンチャカチャンチャン、チャチャンチャ、チャンチャン…」

この声、このフレーズは、小梅太夫。

小梅太夫
(資料映像:小梅太夫)

時々、ビミョーな時もあるが、今回は正統派。
確かに小梅太夫であった。
『安田大サーカス』のクロちゃんにも似ているとも言えるかも知れないが。

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(クールな表情に、激しいアクションで演奏するBass カズヒロ)

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(無口なこいつもカラオケ大好き~♪)

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(一番後ろだってしっかり見てくださいよ。スマイルメーカーが潜んでるんだ!)

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(ホットでタイトなリズムを叩く、Dr.リョウ。この会場はステージまで照明が届くので、比較的良い条件で撮れた。)

いつもの通りの『せきずいのテーマ』(ロングバージョン)かと思っていたら…

Key.ヨシアキがフリップを出して、メンバーが一斉にこう歌いだした。

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これから始まる「ザ・ルーズドッグス プレゼンツ かませ犬『平成コンプレックス』スペシャル」を楽しもうじゃないか♪

かなりの早口言葉である。
面食らう客席。
してやったりの表情の『せきずい』メンバー。

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これから始まる「ザ・ルーズドッグス プレゼンツ かませ犬『平成コンプレックス』スペシャル」を楽しもうじゃないか♪

客席に後に続いて歌うように言う、Gt.&Vo.ゴウ。

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(メンバー全員からステージを楽しんでいる気持ちが伝わってくる。)

これで場が和んだのか、客席とステージの空気がひとつになった。

3曲目は、『チャリンコライダー』で会場を盛り上げる。

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(二人で~♪)

そして、4曲目は、新曲『神様の運命』。
歌う前に会場に向けて、この曲を作った背景や想いを語るGt.&Vo.ゴウ。
いきなり初めての曲を演奏するのも驚きや新鮮さがあっていいが、こういう形で曲が作られた経緯や伝えたい想いが最初に語られるのもいい。

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彼が作る恋愛の曲には、失恋をテーマにしたものが多いが、新曲は一目惚れを歌ったもの。「成就した恋」よりも「成就していない恋」の曲を書く方が得意なのかも知れない。

ある時は、どこまでもストレートな想いだったり、またある時は、煩悶とした気持ちだったりと多彩で深い。

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そして、5曲目は『キラリ ~to Tomorrow's you~』。
『せきずい』イチオシの曲である。

最近のライブでGt.&Vo.ゴウは、この曲に込められた想いについて客席に語ることが多い。

いつでもココから始まるんだ キッカケは君の中から

ここに全ての想いが凝縮されている。

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最初に聴いた時から『せきずい』らしい歌詞だと思ったのを思い出した。

彼らのキャッチコピーは「幸せ配達型ロックバンド」。
確かに、見る人、聴く人を楽しませてハッピーにするという、文字通り「幸せ」自体を届けている要素はある。

でも、彼らが真に「幸せ配達型ロックバンド」というのは別の部分にあると考える。

幸せになるのは、最終的にはその人自身に負うところが多い。
彼らは、「壊れて止まった時計」のような人に「動き出すチャンス」を与える、もしくはそういうチャンスがあることを曲やステージを通じて気付かせることで「幸せを配達」しているのではないかと思っている。

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ある意味、禅にも似ている。
悟りを開くのは人であり、他人の力ではない。
仏陀や高僧の言葉は、それ自身に魔法のような特別な力はない。
しかし、悟りを開くための大きなきっかけになっている。

彼らの楽曲やライブに「力を与えられた」「元気になった」という言葉を聞くと、ふとそのようなことを考えてしまう。

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(1ストロークごとに言葉では伝えられない想いを込めているかのようなゴウのギターが印象的だった)

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最後は『ALIVE』。
曲に入る前にMCが入る。

僕が泣きながら 生まれてきた時

みんなうれしそうに笑ってた

だから死ぬ時は 涙に囲まれて

真ん中で小さく笑いたい

そうなれば「人生は"最高"なんだよ」とステージでゴウは言う。

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Key.ヨシアキ、Bass カズヒロの表情を見ても、『ALIVE』に込められたそれぞれの想いが伝わってくる。

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髪を振り乱し、飛び散る汗が光って消える。
ギターの弦をかき鳴らす右手に太く浮かんだ筋肉や血管が照明の中で彫刻のように浮かぶ。
客席にいても、間奏でギターを弾くゴウの全身から気がビシビシ伝わって来る。

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ある時は激しく、

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そして、ある時はどこまでも優しく、それぞれが『ALIVE』、『A Live』という「ひとつの人生」をステージから語りかける。

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君がいるから人生は"大切"なんだよ

この最後のフレーズを口にした後、フッと見せたゴウのこの表情が何とも幸せそうで印象に残った。

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