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2006/08/20

朝日新聞の不思議

夏の甲子園大会も連日猛暑の中で戦いが広げられ、今日20日に決勝戦を迎える。

こういう書き出しをすると、高校野球ファンのように思われるかも知れないが、実際は全く反対で、毎年テレビも新聞も高校野球一色になるのを苦々しく感じている。

この時期は、お盆休みもあり、企業関係の発表や政治家も選挙区に戻って支持者回りをしている時期なので、ニュース的には「夏枯れ」と呼ばれる時なので、マスコミの扱いが大きくなるのもある意味やむをえないことだというのはわからないでもない。

でも、苦々しく思う理由は、他にある。
それは、夏の高校野球の主催者である朝日新聞社の姿勢。
彼等の紙面での主張とおよそ矛盾する不可解な事象の数々が目について仕方がない。

自分が感じた矛盾を「朝日新聞の不思議」としていくつか挙げてみる。

・「日の丸」「君が代」強制に批判的なのに、開会式で客席にまで強制しているのはなぜだろう。
  しかも1999年の国旗・国歌法成立以前から「国旗」「国歌」として。

・校則に批判的なのに、事実上の丸刈り強制を黙認していたのはなぜだろう。

・夏には他の高校スポーツの大会も数多く開かれるのに高校野球だけを特別扱いするのあれだけの紙面を割くのはなぜだろう。
元々は朝日新聞拡販のためのイベントだったにせよ、今は他のメディアも報じているので、拡販という目的には合致しなくなったと思うのだが。

・有力校や新設校が校威発揚のため、全国から選手を集めている状況では、もはや当初の「地区の代表」という趣旨とはかけ離れている。社会の公器として、また主催者として是正してこなかったのはなぜだろう。

・真夏の炎天下に成長途中の高校生を酷使するようなスケジュールを組むのはなぜだろう。実際に体を壊した高校生もいるのに、それを「悲劇」や「美談」として他人事のように報じる神経も不思議だ。
空調の効いた大阪ドームでやってもいいのではないか。あるいは、どうしても甲子園を聖地にしたいのであれば、ブロック大会を札幌、東京、名古屋、大阪、福岡のドーム球場で行って、ベスト16くらいから甲子園でナイターで行うなど「教育の一環として」のものであるなら、これくらいの工夫は出来るはずである。

昔、就職試験で朝日新聞社の記者職を受験した時に面接でこれらの疑問(それ以外にも「天皇制の商業利用批判」などもっと過激なものも)をぶっつけて見たが、最終面接でも納得のいく回答をしてくれる人はいなかった。

大人のエゴや利権のために高校生が利用されているみたいに感じるので、今年も自分は高校野球を見ないことにしている。

「いい年して青臭い理想論を」とか「現実はきれいごとじゃない」というかも知れないが、新聞社は言論機関であり、その影響力を考えれば一般企業と同じでは困る。

最近、朝日新聞では戦前・戦中の報道を反省する特集が組まれたが、規模は限定的で小さいかもしれないが、同工異曲的なものが、この高校野球にもあるような気がするのは考え過ぎだろうか。

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コメント

当の高校生と応援する大人はこの時期の甲子園での野球をどう思っているのでしょうね。

私は、30年前、たしか桜美林とPLか東海大相模の決勝戦をチケットとってもらって、とても楽しみにしていた記憶があります。東京から甲子園には行ってみたかったですよ。

県の代表になったからには、やっぱり甲子園で試合をしたいと思うでしょうね。

投稿: ユウ | 2006/08/20 14:16

ユウさん、コメントありがとうございます。

別に甲子園でやること自体は悪いことだとは思いません。
ただ、それを主催者側の都合で真夏の炎天下という劣悪な条件で、しかも「教育の一環として」やらせることが問題だと思うのです。

「教育の一環として」なら、それにふさわしい環境を用意するのが、大人の役目だと考えます。

投稿: cyro | 2006/08/20 22:24

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