『せきずい』ライブ in 代々木公園
この日、2本目は東京・渋谷にある代々木公園での『せきずい』ストリートライブ。
(幸せ配達型ロックバンド『せきずい』。写真は今年9/16浦安市文化会館で行われた『トップギャラン』再結成コンサートに出演時のもの。)
『LiLi』の次に登場したフジモトタカコのステージを聴いた後、一旦自宅に戻り雨対策の準備をして渋谷に移動。
(フジモトタカコさんは、フェンダーUSAイメージアーティスト。『開運お宝鑑定団』のエンディングも。雨の中にもかかわらず、「聴いてもらいたい!」という気持ちであふれていました。)
すでにフジモトタカコのライブの途中から雨が降り始め、ギリギリ予定していた曲を全て演奏することが出来たような状態。
果たして『せきずい』はライブをやれるのか?
15:00開始だが、早めに着けるように移動。
電車の窓から雨の様子を心配しつつ、14:30頃に渋谷に到着。
改札を出たところで、『せきずい』のホームページにある掲示板に「中止」のお知らせが。
15:00からの『LiLi』の2回目のステージ開催の可能性に賭けようかと、再び元住吉に向かおうかと思っていたところ、
「『玉手音』の収録があるので、いまから何曲かやる。」
との連絡が。
雨の中、大勢の人で混雑する渋谷の街を代々木公園に向かって走る。
息を切らせつつ、公園通りの坂を上り切る。
公園の敷地に入り、薄暗いけやき通りをまっすぐ進むと聞き慣れた声が。
雨の降る中、1箇所だけ人垣が出来た場所から聞こえてくる。
演奏する『せきずい』をファンが囲んでいた。
この雨の中、予定時間よりも30分早く始まるというにもかかわらず、よくこれだけの人が集まったものである。
『せきずい』もその気持ちに応えて、ストリートライブ初となる新曲『神様の運命』を披露。
自分も箱ライブで何度か聴いているが、アコースティックスタイルは初めて。
これだけでも走った甲斐があったというもの。
この日、近くでイベントがあったのだろうか、代々木公園から渋谷方面に向かう人の波が演奏中の『せきずい』の後ろを通りすぎていく。
「今までで一番多くの人が(自分たちの)後ろを通っているんじゃない?
よーし、こうなったら後ろに向かってやってやる!」
とGt&Vo.ゴウ。
Bass カズヒロとともに2人だけ観客に背を向けて、イベント帰りの人たちに向かって演奏開始。自分たちの音楽を出来るだけ多くの人に伝えようとするその前向きな姿勢にはいつも頭が下がる。
しかし、何とも不思議な光景である。
さらに2人が次にとった行動は…
マイクスタンドを後ろに下げ、自分たちの後ろの通路を塞ぎ、人の流れを変えようとし始めた。
(思いっきり下がって演奏するBass カズヒロ[左]とGt&Vo.ゴウ[右])
この間も雨足はどんどん強くなる。
しかし、観客はその場を去るどころか、次第にその数を増している。
(Bass カズヒロ。最近は動きが激しくてカメラのフレームに収めるのも大変です。)
ふと、 「この雨の中でどれだけの人が集まっているのだろうか?」 と思って、演奏中の『せきずい』の後ろからシャッターを切ってみた。今、改めて見てもよくこれだけ集まったと思う。
そして、この日も「ワイヤレス ヨシアキ」が登場。
自らピアニカのシールドを抜き、客席に向かう。
さて、今日はどこまで行くのだろうか?
ららぽーとでは2階席をぐるりと回ったが。
「さぁ、原宿駅の方へ向かうんだ!原宿駅の入場券を買って戻ってくるんだ!」
とゴウが叫ぶ。
原宿方面に向かうヨシアキ。
「おーい、どこまで行くんだ!」 の声に振り返る。
玉手音のカメラに負けず、追いかける。
ヨシアキが向かった先は、約100mほど離れた代々木公園の売店横の自動販売機。
ミネラルウォーターを取り出す。
「こんなところまで追っかけて来たんですか?」
「今まで、全部、曲中で戻ってたんですよ。戻らなかったらどうなるんでしょうね?」
と戻るタイミングに悩むヨシアキ。
無事、曲中に戻って安心したのも束の間。
ミネラルウォーターの一気飲みを求められる。
でも、それだけではなかった。
「一気と言えば、これだろう」と、客席からビールが差し入れられた。
ビールのカンを開け…
腰に手を当てて、グイッと飲む。
ビールを飲み込むヨシアキ。
「プハーッ!」
差し入れてくれたお客さんと固い握手を交わす。
この後も一口グビリと飲んでいた。
そして、最後の曲は『チャリンコライダー』 。
『チャリンコライダー』の演奏中、雨の関係でアンプから音が出なくなった。
演奏中、Gt.テツヲが調整して復活を試みるも音が出ない。
その時、自然発生的に観客が『チャリンコライダー』を歌い始めた。
そして、メンバーとファンによる合唱に。雨で周りにストリートパフォーマーがいないせいもあって、『せきずい』の演奏と取り囲む観客の歌声が代々木公園に響く。
あいにくの天気だったが、こういった素敵なハプニングもあって、最後は幸せな気持ちで会場を後にすることが出来た。
インディペンデントレーベル (2004/04/07)
売り上げランキング: 3,385




| 固定リンク
コメント