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2006/11/03

本当にヘルシー?午後の紅茶

『午後の紅茶』が発売開始20年ということで、テレビCMやら屋外広告で大規模な宣伝活動をやっている。

その中で「実はヘルシー、午後の紅茶」というキャッチフレーズが出てくる。

キリンベバレッジのWebサイトを見るとこんな感じ。

Gogotea1s

Gogotea2s

Gogotea3s

ポスターを見ても「この味で実は低カロリー」と書いてある。

以前、「カロリーオフ」やら「微糖」をウリにした缶コーヒーやジュース類がいかに高カロリーであるかを説明した記事を書いた(500mlのペットボトル1本で角砂糖10個以上!)こともあって、当然、今回も調べてみました。

表記を見ると「この味で実は低カロリー 15kcal」とあります。
15kcalといえば、ほぼ角砂糖1個分のカロリー(14kcal)に相当するもの。
過去の記事でも『午後の紅茶 ストレート』の事例も紹介していますが、500mlのペットボトル1本で75kcal(角砂糖5.4個)でした。

もし、発売20年でリニューアルし、75kcalが15kcalになったというのなら、確かにヘルシー。

しかし、「この味で実は低カロリー 15kcal」の表記の近くを見ると小さく「15kcal/100ml」と書いてある。

と、いうことは、500mlのペットボトルの場合、

15kcal/100ml×5=75kcal

つまり、以前と全く同じ。

それでもショート缶(190ml)で角砂糖5個前後のカロリーがあるコーヒーよりは「ヘルシー」かも知れませんが。

ちなみに「カロリー」や「糖」に関する表示ルールは健康増進法第31条に基づく、食品の栄養成分表示規定できちんと定められていて、厚生労働省のホームページに詳しく書いてあります。

これを見ると、飲料の場合、100mlあたり20kcal(角砂糖1.4個)でも「カロリーオフ」と記載してもいいことになります。

ティーカップ1杯(200ml)に角砂糖を3個入れて、「これ『カロリーオフ』の紅茶です」という人がいたら、絶対に変だと思いますよね。

何とも不思議な話ですが、これが世の中にある「カロリーオフ」飲料の正体です。
テレビのCMや広告の情報を信じることがいかに危険かを知るいい例ではないでしょうか。

じゃあ、「カロリーオフ」商品よりもカロリーが低い「カロリーゼロ」商品が体にいいかといえば、それはまた別の話。
風味や香りがそのままで、カロリーが低いということは、それらを補う化学物質等を使っていることが多いわけで、それはそれでまた問題があります。

少し前に安部 司さんの『食品の裏側―みんな大好きな食品添加物 』という本を読みましたが、これを読むと食べるのが怖くなります。(コーヒーについている小さなプラスチック容器に入ったミルク(コーヒーフレッシュ)には、牛乳や生クリームなどは一切含まれてなくて、植物油(サラダオイル)に水を混ぜて、添加物で白く濁らせたもの、と知って使わなくなりました。)

テレビや雑誌で大々的に宣伝されている内容が必ずしも「本当」ではないことは『午後の紅茶』の例でわかったと思います。
「では、ネットのクチコミなら…」と思うかも知れませんが、それだって、正しいとは限りません。企業のマーケティング担当者や広告代理店は、あの手この手でネットのクチコミを「操作」することを考えています。

面倒かも知れませんが、「これって本当?」「なぜ、○○なの?」と、常に自分の頭で考えることが一番大切なことで、その訓練の積み重ねが事実を知る近道だと思っています。

食品の裏側―みんな大好きな食品添加物
安部 司
東洋経済新報社
おすすめ度の平均: 5
5 食品の裏側
5 大切な人に教えてあげたい
5 怖い話の先に

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