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2008/05/06

大したことじゃない?

1903年12月17日、ライト兄弟によって、人類初の動力飛行に成功した時、ライトフライヤー号が飛行したのは、わずかに260m。

時間にして1分にも満たない59秒だった。

それから105年。
飛行機の発達はめざましく、数百人を一度に世界中のどこにでも早く運べるようになり、この世界を一気に狭くした。
全世界で飛行機に乗る人の延べ人数は、約43億9000万人(2006年、国際空港評議会[ACI]発表。出典:読売新聞)にも達し、飛行機での旅が金持ちのものでなく、普通の人にでも利用出来るようになった。

当時、今日の様子を誰が予想しただろうか?
今の状況を正しく予言した者がいたとしても、きっと誇大妄想狂としか扱われなかったのは間違いない。

また、この59秒、260mの人類初の動力飛行を

「たったそれだけか?大した話ではない。」

と軽んずる人も多かっただろう。

また、その意義に理解を示す人でも、

「地上を長距離移動するには鉄道があるし、海を移動するには蒸気船がある。飛行機がそれらと競争出来るまでになるのに、一体どれくらい待てばいいのか?」

と思う人がほとんどだったのではないだろうか。

でも、ライト兄弟をはじめ、飛行機の未来に夢を託した賭けた人たちは、その可能性を信じて、周囲の雑音に負けずに1世紀余り努力を続け、その結果が、今の航空機の隆盛につながっている。

きっと、どこかで100年前の飛行機のような次世代の芽が生まれていて、「たかがこんなもの」と軽んじられているかも知れない。

そういったものを早く見い出し、正しく評価することができるだろうか?

残念ながら、ライト兄弟から100年経った現代でも、人間はあまり変わってないようで、新しいものに対して否定的で、夢を追う人たちに冷淡である。

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