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2008/05/03

Perfumeって、新しいVocaloid?

テクノポップユニット『Perfume』の曲を初めて聴いた時、

「Perfumeって、初音ミクみたいな新しいVocaloid?」

と思ったのは、自分だけでしょうか?

Perfume~Complete Best~(DVD付)
(テクノポップユニット『Perfume』)

テクノポップで、無機質な歌い方をする『Perfume』。
人間が歌うのに近づけようとする初音ミク。

「人間と機械がここまで近づいてきたのか」と感じたのは、全く逆の方向からお互いを目指して進む過程で、まさにすれ違おうとしている瞬間を見ているからなのかも知れません。

似ていると思ったからには、どれくらい似ているのか調べたくなり、YouTubeで探してみました。
すると、ちょうどいいサンプルを発見。
『Perfume』の『Chocolate Disco』という曲のPVとそれを初音ミクに歌わせたもの。

では、比較してみましょう。

まずは、『Perfume』によるオリジナル版。


そして、次が初音ミクVersion。

さて、いかがでしょう?

『Perfume』が、感情を入れずに歌っているのには、ちゃんとした理由があります。
先日たまたま視ていたNHKの『トップランナー』に彼女たちが出演していた時に、次のようなことを言っていました。

「歌詞の意味を歌い上げてしまうと、その意味だけしかとらえられない。
感情を込めないことで、聴いている人のいろんな意味をとらえ方が出来る。」
(樫野有香 [かしゆか])

「一つの物語を提供するというよりは、この曲で人それぞれに感じるものがあってもいい。」(大本彩乃 [のっち])

番組では、「聴く人にゆだねる音楽」という言い方で表現していました。

ボーカリストが気持ちを込めた歌が、写実的な絵画や印象派のそれだとすれば、彼女たちの歌は現代アート的な哲学を感じます。

個人的には、筆先の跡も荒々しく、キャンバスに盛り上がった絵の具にまで気持ちがこもったゴッホや佐伯祐三の絵が好きですし、音楽もまた同じようなタイプが好きです。

佐伯祐三 (新潮日本美術文庫)

しかし、この流れが今後どう進んでいくのかは非常に興味のあるところです。
コンピューター音楽の普及と広がりによって、初音ミクに代表されるような新しいものが生まれ、『Perfume』のようなテクノポップが四半世紀ぶりに受け入れられています。

果たして、かつてのテクノポップブームと同じように終わるのか、それとも違う進化の道を進むのでしょうか?

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