« 明暗 | トップページ | 同窓会 »

2009/03/27

トレーナーとコーチ

「トレーナー」と「コーチ」。

ふつう、その違いをあまり意識することはありませんが、実はかなり違っています。

(FDクラスでも、コーチングの授業がありましたが、みなさん覚えてますか?)

「トレーナー」というのは、「trainer」と書きますが、レールを走る列車(train)のように決められた道に沿って、あなたを運んでくれる人です。

「コーチ」というのは、「coarch」という貴族が乗る二頭立ての馬車のこと。
主人である貴族の行きたいところに小回り良く運ぶことから、転じて、相手の意向をくみ取って、望むところに導いてくれる人の意になりました。
ビジネス書のコーナーに「コーチングの~」「わかるコーチング」とかが平積みになっていますが、そのコーチングは、このことを言っています。

前者は、他人が作った道を決められた通りに運んでくれます。
その道とあなたの希望がぴったりと合っていれば、最短距離で正確に目的地に連れて行ってくれることでしょう。
しかし、時間が決まっていて、大量輸送ですから、駅と駅の途中で止まってくれませんし、乗り遅れたらおいて行かれてしまいます。
定型業務など、型が決まっていて、いかに短期間に習熟させ、戦力にするかが求められる仕事に多いと思います。

後者は、プライベートな馬車ですから、好きな時に好きなところに運んでくれます。
馬車を操る御者は、あなたの好みや希望を知り抜いていますから、ちゃんと考えて、常にベストな方法で目的地に連れて行ってくれます。
選手の能力を綿密に把握して、長所を伸ばして、最大のパフォーマンスを発揮させる。スポーツ選手の指導者が「コーチ」と呼ばれるのは、そういうことなのです。

社会に出て、20年近く経ちますが、これまで多くの方々の指導を受けてくれました。
今の自分があるのは、ひとえに、この方々のおかげです。
ひとりひとりに本当に感謝しています。

でも、「トレーナー」は、たくさんいましたが、「コーチ」と呼べる人は、ごくわずかしかいませんでした。

若い時は、なかなかその違いがわかりません。
次の指導者に当たった後に、そのことに気が付くんです。

「あの時、もっと聞いておけばよかった。」
「近くにいたんだから、もっと早く知っていればよかった。」

そして、

「あのままずっとあの人のところにいればよかった。」

後で気が付いても、遅いんですけどね。
もし、「名コーチ」や「名伯楽」と呼ばれる上司や先輩がいたら、絶対に離れないでくださいね。
そんな幸運は滅多にないですから。
二度とないくらいに考えてもらっても間違いありません。


もうすぐ4月。
会社勤めをしている者には、異動の季節です。
ちょっと、ほろ苦い昔を思い出してしまいました。

見抜く力―夢を叶えるコーチング (幻冬舎新書)
平井 伯昌
幻冬舎
売り上げランキング: 40698
おすすめ度の平均: 4.5
4 コーチも金メダル級
5 人を育てる歓び−コーチング・伯楽−

|

« 明暗 | トップページ | 同窓会 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/41793/44477801

この記事へのトラックバック一覧です: トレーナーとコーチ:

« 明暗 | トップページ | 同窓会 »