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2009/05/10

「写真家・宮武東洋」展

川崎市民ミュージアムに「写真家・宮武東洋」展を見に出掛けた。

20090510

宮武東洋は、日系アメリカ人写真家。
戦前、アメリカには約12万人の日系人がいたが、彼もその中の一人だった。
開戦後、日系人は身ぐるみはがされて、収容所に送られ、鉄条網の中で生活することになった。(同じ敵国であるドイツ系、イタリア系は、収容所に送られることはなかったのに。)
収容所では、私物の持ち込みは厳しく制限されていたが、彼はレンズとフィルムホルダーを持ち込むことに成功。
所内にあった排水管、木材でカメラを自作。
ここに展示されていたのは、「アメリカが犯した過ちを記録する必要がある」との信念で宮武は撮り続けた写真の一部。

いくら内密に撮っていても、それには限界がある。
当時の所内関係者にも、アメリカ政府のこの措置を疑問視する人も多かったようで、これらの人の支援もあったからだという。

数十枚の写真ではあったが、日系人部隊として有名な第442連隊関係の写真もあったりで興味深いものでした。

白黒で、戦いや激しい動きなどは、写っていないのに、あの生々しさはなんなのだろうか?
冷静に対象を観察し、感情を押さえた表現だからこそ、伝わるものの強さを改めて感じました。


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コメント

太平洋戦争資料を探していてたどりついたマンザナール強制収容所の中でこの人の名前を見つけました。最終的には収容所の正式カメラマンに指定された後でもしばらくはシャッターボタンを宮武自身が押すことはできなかったらしいですね。機会があったら見にいってみようかな。

投稿: akira | 2009/05/11 01:19

>akiraさん

そういうエピソードもあったんですね。
今、この人の映画も上映しているようなので、そちらも併せて見てはいかがでしょうか?

投稿: cyro | 2009/05/16 22:51

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