今と違う今
タイでの反政府デモと治安部隊の衝突で、取材していたロイター通信の日本人カメラマンが亡くなった。
学生の時は、戦場や危険地帯で取材する記者&カメラマンになりたいと思っていました。
当時はバブル全盛期。
世の中、色恋やモノ、カネとばかりで浮わついた日本に疑問を感じて、人の生や死など、もっと語られるべきものを探し、伝えたかった。そして、何より自分自身の生きている証が欲しかった。
今思うと青臭い動機でしたが、あの頃は真剣で、実際に朝日新聞社の記者職の内定まで取っていました。
ある理由で普通の会社員になる道を選んだのですが。
(結局、普通の会社員にはなっていませんが。面接官だった朝日ジャーナル編集長の下村満子さんに「普通の会社員にはなれない」と言われたのが見事に的中してしまいました)。
だから、こういうニュースを聞く度に、とても他人事のように思えません。
もしかしたら、「今と違う今」だったのかも知れないのですから。
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石川 文洋
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