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2010/06/26

雅びな肉食系ストーカー

今日の朝日新聞の朝刊3面記事にこんなベタ記事を見つけた。

住所入手し恋文 警官を書類送検

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(記事タイトルには、懐かしい「恋文」の表現が)

今どき「恋文」って、なんでしょうか?
スペースの問題があるにしても、記者のセンスは古いなぁ…

と思って、記事を読むと、どうやら違うようです。

事件の内容は、こんな感じです。
58歳の長野県佐久署の男性警部補が、昨年11月に同県望月署勤務時に知人の親族女性に好意を持ち、
「駐車違反者の確認をしたい」
などと言って、同僚の交通課員に依頼し、運転免許証の照会システムで不正に女性の住所を入手して、12月上旬までに計3回、女性宅に手紙を郵送していたといいます。

情報が国家権力のネットワークに載ると、こういう危険があるという典型みたいな事件で、これはこれで大きな問題ですが、この事件は、手紙の中身が重要でした。
記事には、一行、

手紙には恋の感情を表す短歌や俳句が記されていた。

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(記事には「手紙には恋の感情を表す担架や俳句が」とある)

恋の感情を表す短歌や俳句。
伊勢物語や源氏物語といった、平安時代の貴族のようです。
絶滅したと思いきやこんな形で生き残っていたので、ニュースになったのかも知れません。

あるいは、若者が「草食系」といわれる中、アラ還(around 還暦)警官が、恋愛感情で犯罪に走ったことがニュースになったとも考えられますが、そこまで行間から読み取ることは出来ませんでした。

最後まで読むと、確かに、この事件では「恋文」の表現が最も適切ですね。
事件の記事で「恋文」の文字を見たくはありませんが。

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