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2010/06/20

古い人たちが世の中を変えることはない

明治維新の改革を成就したものは、二十歳前後の田舎の成年であって、幕府の老人ではなかった。

日本の医界を刷新したものも、後進の少年であって、漢方医はこれに与(あずか)らない。

日本の漢詩界を賑わしたのも、やはり後進の青年であって、天保臭気の老詩人ではない。

俳句界の改良せられたのも、同じく後進の青年の力であって、昔風の宗匠は、むしろその進歩を妨げようとした事はあったけれども、少しもこれに力を与えた事はない。

何事によらず、革命または改良という事は、必ず新たに世の中に出て来た青年の仕事であって、従来世の中に立って居った所の老人が、中途で説を翻(ひるがえ)したために革命または改良が行われたという事は殆(ほとん)どその例がない。

(正岡子規『病床六尺』)

明治のはじめに書かれた言葉ですが、100年以上経った今でも同じことが言えそうです。
昔から、世の中を大きく変えるようなことは、若い人たちの手でなされたもので、古い体制の中で偉くなったおじさんやおばさんたちが途中で考えを改めたことでなされたことはない。
「偉い人がそのうち何とかしてくれる」と待っていても何も変わることはなく、自分たちでやるしかない、っていうことなんでしょうね。


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