追悼 小室直樹先生
ニュースサイトを見ていたら、小室直樹先生が亡くなられたとの報道があった。
漢学の基礎知識に加え、法学、政治学、古今東西の歴史に通暁しつつ、独特な視点と切り口で凡人にもわかりやすく語りかけるような著書が大好きでした。
高校時代に小室先生の本に接し、それまでの人の善意に依拠する平和主義がどんなに危険か、戦わないことで巨大な悪を大きくしてしまうのかを知り、世界観が変わったのを覚えています。
当時手に入る先生の全ての著書を読破し、さらにそこに引用されていた「難しい本」にも手を出すきっかけを与えてくれました。
世の中では、「変人」と言われていましたが、自分にとって、小室直樹は、子供の思考から大人のそれへと導いてくれた架け橋でもあり、今日の自分の論理回路の基礎を作ってくれた大きな存在でした。(例え話を多用するのは間違いなくその影響ですね。)
また、一つ自分の中で大切にしていたものを失った感じです。(本当に今年は失うことばかりです。)
改めて先生に感謝しつつ、ご冥福をお祈り致します。
新戦争論―“平和主義者”が戦争を起こす (光文社文庫)
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小室 直樹
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おすすめ度の平均:
平和主義者に読んでほしい本です
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