政治の世界もマニュアル化?マニュアル通りな悲しい人たち
昔の政治家のファッションには、政党ごとに特徴があった。
高校くらいの時に読んだ本(雑誌だったか?)にこんなことが書いてあったような気がする。
・自民党:ヘアクリームやポマードで七三分け。グレーや紺色の3ピース。スーツに合っていないデザインの有名ブランドネクタイ
・社会党:ヘアスタイルも服にも無頓着、一見、高校の社会科の先生みたいな格好
・共産党:仕立てはいいが、時代遅れなデザインの地方のテーラーメイドスーツ
・民社党:ダブル太い縦縞のスーツに派手なアクセサリー。ファッションセンスは自民党に似ているが品がない
・公明党:ポマードでなでつけた髪形にふくよかでつややかなタイプが多い
最近の政治家を見ると、先に書いたような特徴はすかり薄れてしまった。
これには、アメリカから導入された政治家向けイメージ戦略の採用によるものが多い。
政党として、いち早く導入したのが民主党だったりします。
政治家向けのイメージ戦略コンサルタントは、服装や髪形、しゃべり方やアクション、果てはメイクまで指導するといいます。(レーガン元大統領は、こういうイメージ戦略を上手く使ったと聞きます。)
最も知られているのは、これでしょうか。
・ダークスーツに臙脂色(赤)のネクタイ
→赤系のネクタイは、「パワータイ」と呼ばれ、「決意」や「決断」を示します。
斜めのストライプが入っていることが多いです。
・ダークスーツに黄色のネクタイ
→黄色のネクタイは「誠実さ」を表します。
・ダークスーツにブルーのネクタイ
→「相手の話を聞く」という姿勢をアピールします。
これらは、ファッションに興味がなく、全く無頓着な自分でも知っている初歩的な政治家向けファッションマニュアルの知識。
(絵に描いたような政治家のファッションの図)
でも、これだけ知っているとニュースが楽しくなります。
マニュアル世代の政治家が多いせいでしょうか、絵に描いたようなマニュアル通りの服装の人が目白押しです。
特に松下政経塾出身の民主党の政治家にその傾向が顕著だったりします。
(この人がそうですね。)
TPOに合わせて使い分ければいいのに、いつも「パワータイ」ばっかりでは、その効果も半減です。
この辺は、小泉純一郎元総理大臣の方が上手かったように思えます。
あの方の場合は、マニュアルで身につけたのではなく、持って生まれた才能と政治家としての修羅場をくぐって来た経験と、コーディネーターとしてもサポートしていた姉・信子さんのセンスによるものでしょう。
しかし、決断出来ない人がそろいにそろって、マニュアル通りに「パワータイ」を身に付けているのを見ると、これはタチの悪い冗談でしかありません。
政治の世界は、マニュアルにないことばかり。むしろ、不確実なものに対して、どう対応するかが重要です。
それにも関わらず、ファッションのTPOすらわからずにマニュアル通りにしか対応出来ない方々を見ると、怒りを通り越して、絶望的な気持ちになります。
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