2・26事件から75年
75年前の今日、1936年2月26日は「2・26事件」が起こった日です。
太平洋戦争(大東亜戦争)の記憶も風化しつつある昨今なので、マスコミでも大きく採り上げられることはありませんでした。
でも、改めて、事件の内容とその背景を考えると、今と相通じるものがあり、ちょっと怖くなります。
特に1932年の「5・15事件」の少し前あたりと比べるとよくわかるかと思います。(覚えている知識だけで、何も調べずにざっと書き出したものなので、間違っていたらご指摘ください。)
《世界的な不況》
1929年 ニューヨーク発の世界恐慌
→2008年 リーマンショックをきっかけにした金融危機
《社会不安》
・貧富の差の拡大
→バブル崩壊後「一億総中流」と言われた時代は終焉
・未曾有の就職難
→「就職氷河期」が続き、大卒の就職率が6割に。
・失業率の増加
→5%を超える失業率
・デフレによる農産物の価格下落で農家の収入減
(当時農業は就業人口の半分を占めていた)
→デフレによる製品やサービスの価格下落で企業収益減。
サラリーマンの収入も減。
《政党政治の機能不全》
・国民は疲弊しているのに、政党(民政党と政友会)は有効な手を打てずに軍部を巻き込んでの党利党略に奔走。
→国民は疲弊しているのに、政党(民主党と自民党)は有効な手を打てずに有力な地方自治体の首長を巻き込んでの党利党略に奔走。
「前回」は、にっちもさっちも行かなくなって、最後は市場と資源確保のために、戦争に打って出たのですが、果たして今回はどうなるのでしょうか?
人間は、過去の歴史に学ぶことの出来る動物です。
まさか同じことを繰り返すことはないと…信じたいものです。
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