地震から1週間で実感したこと
3月11日から、今日でちょうど1週間。
非日常的なことが、いろいろあり過ぎて、地震当日が遠い遠い昔のように感じられます。
この1週間で身をもってわかったのは、どんなにすばらしいシステムや制度を用意していても、所詮それを運営するのは人間で、その人間がダメだと全く機能しないということです。
同時に、日頃、そのシステムや制度作りにうるさい人たちが、有事の時には全く使えないということも。
いくらITを駆使してシステムを構築しても、地震発生時に安全確保も出来なかったり、判断に時間がかかったり、上へのお伺いを気にするあまり初動が遅れたりしては全く意味がありません。政府しかり、東京電力しかり、そして、民間企業しかり。
たまたま都内では津波はありませんでしたが、
「マニュアル通りにやることに必死になっている間に津波や火の手が迫って来たらどうしてたんだろう?」
と思うこともありました。
あとは、
「周囲の様子を確認して各自慎重に判断し行動せよ。」
という責任放棄の命令とか。
これで「判断を下した」と思っているなら、大間違いです。
最後は、
「今すぐに影響のあるものではない。」
という聞き飽きた「専門家」たちのコメント。
ストロンチウム90、セシウム137といった放射性物質は、半減期が20年以上と長く、生物濃縮され人体に蓄積される危険があります。
なぜこの点について、彼らは何も語らないのだろうか?
自然に分解され、無毒化するものではないというのに。
もっとも、これらの「専門家」たちは、原発の安全性を唱え、他国の事故は、
「我が国と仕様が違う。」
「日本ではあり得ないお粗末な運用。」
とか言ってました。
今回は、「想定外」と恥知らずにもほどがある言葉をいけしゃあしゃあとテレビで吐いています。
システムや制度への過度の信頼は危険であり、「専門家」ほど役に立たないことをしっかりと胸に刻んでおく必要があります。
これが地震から1週間の間で、自分が身をもって実感したことです。
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