ニイニイゼミの観察
「今年は、セミの鳴き声が聞こえない」というニュースを知り、そう思っていたのは自分だけではなかったらしい。
梅雨が明ける頃には、ニイニイゼミが鳴くのだが、それもなかった。
異常気象のせいなのか、それとも地震や放射能の影響なのかなどと考えると、どうしても悪い方にしか考えが向かない。
取りあえず、実際に観察するしかないと、昼間に外に出てセミの行方を探してみた。
近所の神社や公園から、
「ジー」
という、声がする。
ニイニイゼミは、いるようだ。
ただ、鳴き声だけでは、心もとないので、ちゃんとこの目で姿を確認してみようと、さらに捜索を続ける。
ニイニイゼミは、木の幹と保護色になっているから、非常に見つけにくい。
近所の公園の桜の木、神社のクスノキと歩き続けるが、声はすれども姿は見えない。
さらに多摩川近くの大きな公園まで足をのばしてみた。
炎天下広大な敷地をセミの姿を求めて歩く。
ホットスポットの危険よりも、ヤブ蚊の方がつらかった。
捜索を開始して、1時間余り。
ようやく鳴いているオスの姿を発見。
見た感じは異常はなさそうだ。
ここまで来たのだからと、さらに身柄確保までがんばってみることにした。
アブラゼミは、割と楽に捕まえられるが、ニイニイゼミ、ツクツクホウシ、クマゼミは、警戒心が強いのか、捕まえにくい。
ヤブ蚊にさされながら、汗だくになって、ようやくオスの身柄を確保。
ニイニイゼミを手にして、体型、色、共鳴板の形などを確認したが、外見的には異常は見られなかったので、ひと安心です。
帰宅後は、汗でびっしょり。
体中がヒリヒリするわ、蚊に刺されたところは痒いわで、大変でした。
今年は大丈夫だったとしても、放射能の影響は長期になるのが特徴ですから、来年以降の調査もしっかりしてみたいと考えています。
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