幻となった「日本領」ミッドウェー島
北太平洋にあるミッドウェー島。(正確には、ミッドウェー環礁)
ハワイと日本の間にあり、日本にとっても重要な拠点でもあり、昔からハワイ防衛の要衝として、アメリカにとっても戦略上重要な島です。
大東亜戦争(太平洋戦争)のターニングポイントとなったミッドウェー海戦は、ここを巡って日米が衝突。
激しい戦いが行われました。
しかし、帝国海軍は、赤城、加賀、蒼龍、飛龍の主力空母4隻と多くの熟練パイロットを失い、敗退。開戦から連戦連勝だった日本海軍が、以後、坂道を転げるように敗戦への道を進んで言ったのです。
「ミッドウェー島を取っていれば…」
戦史小説や歴史IF小説のモチーフにもよく出て来ます。
しかし、この島は、日本領になっていたかも知れなかったのです。
2011年7月3日 朝日新聞朝刊の書評欄に長谷川 亮一著の『地図から消えた島々 幻の日本領と南洋探検家たち』という本が紹介されていた。
評者は、博覧強記の作家 荒俣 宏。
そこには、こう書かれています。
「太平洋戦争の重要拠点となったミッドウェー環礁は、19世紀末にアホウドリ猟の日本人が住み着いたにもかかわらず、アメリカ政府が日本に「この島の領有権を主張する気があるか」と打診した際、なんと「その気なし」と返事をしたのだ。」
たぶん、維持が大変だし、当時は利用価値がないと思っていたんでしょうね。
もし、この島が、日本領になっていたら?
歴史は今とはまた違ったものになっていたかも知れません。
吉川弘文館
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