歌い手は虹のようなもの
歌い手は虹のようなもの。
実体があるようで無い。
見えたかと思うとあっという間に消える。
では、存在しなかったかと思うと、確かに誰かの記憶の中に生きている。
そんな風なものだ、と。
だから良いのだ。
(さだまさし 『そうしたら掌に自由が残った』[幻冬舎文庫])
大好きだったバンドの解散や活動休止、そしてメンバーの脱退に接すると思い出す言葉。
そして、様々な事情で音楽の道から離れなければならなかった多くのアーティストたちに贈りたい言葉。
想い込めた言葉やサウンドは、ステージ上の姿とともに、必ず誰かの心の中に生きています。
あなたがステージを去った後も、決して消えることはありません。
夏の終わりに見上げた大きな虹のように。
あなたが残してくれた音楽を勇気や力に変え、今もどこかで観客はがんばっています。
だから、あなたたちも新しい道でがんばってください。
出来れば、これは自分の願望ですが…
ステージの上から、たくさんの人に多くの幸せや感動を与えてくれたように、表現の形は変わっても新しい道を通じて、笑顔を届けてくれていることを願っています。
そうしたら掌に自由が残った―200の「生きるキーワード」 (幻冬舎文庫)
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さだ まさし
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