原子力災害対策!ヨウ化カリウムの錠剤を入手
地震で原発が被災したニュースを知った直後の3月14日にヨウ素剤(ヨウ化カリウムの錠剤。放射性物質 ヨウ素131による甲状腺ガン防止に効果があると言われる物質)の入手に走ったが、どこの調剤薬局にもなかった。
理由を聞いてもあいまいな回答しかなかったが、一人の薬剤師だけが正直に話してくれた。
「地震直後に全部福島の方に持って行かれた。
放射線治療機器のトラブルとかのために非常用に確保しているものまで持っていかれた。
しばらくは、そちら優先で都内の調剤薬局にはしばらく回って来ないだろう。」
当時、怪しげな健康食品が出回ったが手を出すようなシロモノではなかった。
何せ予防に必要な量を確保するためには、1回に1瓶飲まないといけないようなもので、しかも1瓶が数千円もする。
(ヨウ素剤1錠50mgと同じだけのヨウ素を摂ろうとすると、45粒飲まないといけない。)
ヨウ素剤なら、たった1錠。しかも30円で済む。
平日昼間は買いに行く時間もないので、ネット通販をやっている調剤薬局に入荷次第、知らせてもらえるように依頼しておいた。
このようなニュースも流れたので、すぐに手に入るものだと思っていた。
■日医工、ヨウ化カリウム25万人分発送 増産にも着手
東日本大震災の影響で、東京電力の福島第1原子力発電所で水素爆発が起きたことを受け、薬品メーカーの日医工(富山市)は14日、被災地の福島県に甲状腺がんなどを予防するための医療用医薬品「ヨウ化カリウム」約25万人分を発送したと発表した。
同社はこれとは別に、約80万人分のヨウ化カリウムの在庫を確保しているおり、今後も当局と協議しながら被災地を中心に計画的な供給を行う方針。また、さらなる緊急事態に備え、増産体制にも入ったという。
しかし、入荷の連絡がついたのは、先週末。
1人20錠の限定だったが、ようやく昨日手に入れた。
(日医工製のヨウ素剤1錠50mg。20粒で600円。送料が500円…)
これが役に立つようなことはあって欲しくないが、国や自治体は当てにならないし、期待するだけ無駄。
外資系音響企業に務める知人からは、地震直後に会社からヨウ素剤が配られたという話を聞き、平時から有事に対する備えに舌を巻いた。
原子力に全く関係ない私企業が原発事故に備えたヨウ素剤を用意するなど「普通は」ない。
でも、今回の事故で世界の常識を知ったからには、今後は自分でも備えるしかないと思う。
今までの日本の常識では過剰かも知れないが。
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コメント
こんばんは。
突然、すみません。文章を読ませていただいて、本当にその通りだと思いました。
私は震災のあった翌日、12日に福島第一原発がメルトダウンを起こしそうだという情報を得ました。
都内で子どもに接する仕事をしているので、すぐさま備えられているはずのヨウ素剤を職場で探しました。
けれど、チェルノブイリ以降、常備しておくよう通達があったはずのヨウ素剤はどこにも見つからず…。
以前から個人的にチェルノブイリや原発について調べていたので、どれほど恐ろしいことかと上司に訴えましたが、さらに上が何も言ってこないのだから大丈夫だろうという、なんとも無知な反応しかなく、愕然としました。。。
結局、子どもたちには外へ出る際にはマスクと帽子を必ず身につけるよう伝え、一週間は極力窓も開けず、強制的に外へでなければならない活動は断固として拒否しました。
…それでも。あの子たちの未来を保障なんてしてあげられません。どうなっても、誰も責任なんてとれないんですよね。
目の前にいる子どもたちにすら、何の対策もしてあげられない…。とても悔しくて、悲しくて、自分は無力なんだと痛感しました。
本当に、最後は自分の身は自分で守るしかないんですよね。。。
私も改めて、備えておかなければ。と思いました。
長々とすみませんでした。
投稿: あさ | 2011/09/18 02:09