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2011/10/01

ふるさとは遠きにありて思ふもの

自宅の一帯は、秋祭りのシーズンのようで、どこからかお神楽の音が聞こえて来ます。
昔は、同じ氏神を祀る村だったのでしょうか、かなり広い地域で一斉にお祭りモードになっています。

時々聞こえる神輿の掛け声を聞きながら、自宅でライオンズ対ホークスのプロ野球中継を見ていました。以前は、よく見ていましたが、今年は初めてのような気がします。

しかし、今日は地元福岡の球団ホークスの優勝がかかった試合なので、見ないわけにはいきません。もちろん、冷蔵庫には、祝杯用のビールを買い込んで。

思えば、学生の時までは、熱狂的な巨人ファンで、地元球団のホークスにはシンパシーは感じていましたが、今ほどではありませんでした。
社会人になって、あまり地元に帰れなくなってから、ホークスファンになった気がします。
地元の後輩に誘われて、東京ドームや川崎球場にホークスの試合に行くうちに、さらにエスカレートし、一時はファンクラブに入って、レプリカユニフォームを着て応援に行くほどでした。

球場のホークス応援席に行くと、そこだけが地元みたいな空気になっています。
九州人は、東京に来ると同化してしまうせいか、こちらではなかなか聞けない九州の方言も大きな声で聞こえて来ます。
もちろん、自分も博多弁で大声で叫びます。
その心地よさに目覚めてしまったのが大きいと思います。
ありのままを出せるというのは、結構大切なことです。

ファイターズが札幌に移って、都内でのホークス戦が激減したのと、忙しくなったので、めっきり球場に行く機会もテレビを見る機会も減りましたが、それでもテレビのニュースや新聞ではホークスの様子が気になっていました。

そして、今日、ライオンズを破って優勝を決めた瞬間をテレビ中継とはいえ、リアルタイムで見られて、久しぶりに九州人の血が騒ぎました。

ふるさとは遠きにありて思ふもの
そして悲しくうたふもの
よしや
うらぶれて 異土の乞食となるとても
帰るところにあるまじや
ひとり都のゆふぐれに
ふるさとおもひ涙ぐむ
そのこころもて
遠きみやこにかへらばや
遠きみやこにかへらばや


(室生犀星『抒情小曲集』小景異情(その二))


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