オウム真理教の名刺
事務所が暮れに移転するので、机の中を整理していたら、こんなものが出て来た。
前職でシステム営業をやっていた時、当時勢いがあったこの宗教団体に飛び込んだか何かして入手したものだと思う。
つい先日、オウム裁判が終結した。
このタイミングで手にするというのも、何とも奇妙なものを感じる。
この時に教団に関する本やビデオなどを大量にもらい、ひと通り目を通した。
オカルトマニアで、オウム神仙の会時代から知っていたものの、それでも、自分には「どうして?」と思うことばかりだった。
その前に学祭でこの団体を見て話を聞いた時、矛盾する行動をしていたのを直接見たことも大きいと思う。
冷静になれば、おかしいと思うし、シンパシーを感じることもない。
しかし、弟の友人は、この教団のために家族を奪われ、最後は命を落としてしまっている。
コロコロとした体格でいつも笑顔で遊びに来ていた子供の頃の姿をよく覚えている。
それだけに、この事実を聞いた時、初めてテレビの中の話ではなく、ごく身近な恐怖として感じた。
今、この名刺を見て、改めてあの事件を再認識するとともに、人の心の弱さに忍び込むカルトの恐ろしさに警鐘を鳴らしておきたい。
「A」撮影日誌―オウム施設で過ごした13カ月
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森 達也
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