iPad以外のタブレットPCがパッとしない理由
今、iPadやGALAXY TabみたいなタブレットPCが売れているといいます。
(GALAXY Tab。AndroidのタブレットPCでは売れている商品)
ただ、日本では、iPad以外は、正直あまりパッとしません。
自分が思うに、今までのパソコンなどと同じように、
「この商品は、前モデルに比べてCPUは高速化して、大画面になりました。
でも、使い方はあなたが考えてください。」
と消費者に投げっぱなしになっています。
確かに起動は普通のパソコンよりは速いし、持ち歩きも楽。
指先感覚で使えて便利なような気はします。
でも、タブレットPCじゃなきゃいけない明確なものは曖昧です。
自分は、一応IT関係の業界にいますが、
「実は作っている方も売っている方もタブレットPCの本当の使い道をわかっていないのではないか?」
とみています。
そして、タブレットPCは機器ではなく、サービスの入口となるリモコンみたいなものとして使うべきだと考えています。
例えば、ネット通販のお買い物端末。
使えば使うほど、リアル店舗よりも安く買えます。
初期投資は数万円かかりますが、使い倒せば十分元は取れます。
イメージとしては、コストコの年会費みたいなものです。
年に3~4000円かかりますが、それを補って余るだけの価値はあります。
今までネット通販を利用していなかった人には驚きではないでしょうか?
タブレットPCそれ自体には価値を置くのではなく、そこにつながるサービスに価値がある。そして、そのサービスを通して、「安い!得した!よかった!」という感動を与える。そういう経験を利用者に提供するようなシナリオを作ってサービスを構築すべきなのです。
こんなことを1年以上前から、本業でも何度も企画書に書いては提案をしていますが、なかなか理解してもらうのは難しいようです。
そんな中でこんな記事を見付けました。
■「iPad」や「Kindle Fire」を超えるタブレットが登場しない理由
(Amazon Kindle Fire。モノクロで1万円ちょっとくらい。カラーでも2万円以下。クリスマス商戦の目玉でした。)
タブレットPCの現状分析とあるべき姿を的確に示しています。
まさしく、「我が意を得たり」という感じです。
こういうのを見るとうれしくなります。
「自分だけでなかった!」という安心感と、「自分の考えもまんざらじゃないじゃない」という自尊心を満たされる充足感があります。
小さな男だと思うでしょうが、日々孤独な戦いをしている者には、こういうのが大切なんです。
さて、この記事によると、大衆が受け入れ、成功している2つのタブレット端末に共通している特徴は以下の2点。
1.低価格
2.タブレットをすぐに役立つものにしてくれるサービス
これらが発売された時点で備えられていたというのが重要な要因だという。
筆者がここに記した、
「Kindle Fireは、多くのサービスにつながっているただのスクリーンに過ぎない」
という言葉に尽きると思います。
メーカーにしろ、販売会社にしろ、タブレットPCのスペックが高いとか、単に安いだけとか、周辺機器が豊富とかズレたことを言っている限りは永遠に成功はない。
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