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2012/01/25

「まとめサイト」的インターネットサービスの普及が人間から思考を奪う

「思考を放棄し始めた人々」…自分で調べるより、誰かが調査し「まとめ」てくれることを待つ。更にその「まとめ」が出来たことを教えてくれる人を待つ。

考えさせられる記事です。
ここにある「まとめサイト」に代表されるようにネット系のサービスは、利用者を受け身にする方向に進化しています。
そして、人々もまたそれを「便利だ」「快適だ」と進んで受け入れているから、さらに広がって行きます。

その背景には、人間が処理しきれないくらいに膨らんだ情報量があると思います。
少し古いデータになりますが、2005年度の「情報流通センサス」によると、人が選ぶことが出来る情報量は、その10年前(1995年)に比べて410倍になっていて、その99%はインターネットによるものだとあります。

1995年といえば、Windows95がリリースされ、本格的なインターネット時代が幕を開けた年でもあります。それからの10年は、大学院の研究室にいる理科系男子のツールだったインターネットが大衆化した時間でもあります。

アクセスする道具もパソコンだけでなく、携帯電話でも使えるようになったことで爆発的に広がりました。

Webサイトの作成も初期の頃は、htmlのコーディングでページを作る「特殊技能」で、制作会社に発注すると数十万から数百万円の費用がかかりました。
「新聞社や出版社でなくとも情報発信が出来る」のが売りでしたが、まだまだ普通の人にはハードルが高いものでした。

それから、Web制作ツールが出て、2chのような掲示板、さらにブログやtwitter、mixi、Facebookといったソーシャルメディアの出現で、普通の人が簡単に情報発信することが可能になりました。

410倍に増えた情報量の99%がインターネットというのも頷けます。

今は、それから6年以上経っています。
写真や音声、動画やゲームなど、コンテンツのリッチ化やスマートフォンの普及で情報量は格段に増えています。

そうなると、処理能力を超えた情報に何とかして対応させるために、情報を選び、わかりやすくまとめ、まとめたことを知らせてくれるような強力なサービスが次々に登場するのは確実で、幾何級数的に増加する情報量に比例して、人の能力の劣化が進むことになるのです。

こうして見ると、情報が増えて情報処理が高度化し便利になることは、人間にとって良いことなのだろうかと考えてしまいます。

しかし、望むと望まざるとにかかわらず、この流れは止まらないでしょう。
意識しなければ、流されて人間としての機能が衰えて行くだけです。
楽な方に向かうのが人の性ですから、これに抗するのは簡単ではありません。

最近、あえてアナログな文房具にこだわって使う人が増えているといいます。
そういう危険を人間の本能が察しているのでしょうか?
ふとそんなことを考えてしまいます。


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