国家主権侵害には毅然とした態度を
日本の排他的経済水域で海洋調査をしていた海上保安庁の測量船「昭洋」に、中国国家海洋局所属の「海監66」から調査の中止を要求されたという。
場所は、日中中間線の110kmも日本側である。
中国は、同じ東シナ海のガス田開発では、日中中間線のギリギリで開発を行われ、操業までされているだけでもナメられているというのに、この態度は完全に嵩にかかっているとしか思えない。
日本側も「日本の排他的経済水域内であり、正当な調査だ」と回答して、中断の必要はないとして海洋調査を続けているが、中国船は5時間経った20日午前0時半現在も、依然として「昭洋」から約15km離れた海域に留まっているという。
さすがに弱腰な外務省も19日に、中国政府に対して「中止要求は受け入れられない」と申し入れているらしいが、ここは政府が国家としての意思表明をしないと、ますますつけ込まれるだけだ。
日中友好も大切だが、それはあくまでもお互いの主権を尊重したうえでのこと。
相手の主権を害するような行為には、厳格に当たるべきである。
航空母艦の建造を含め、軍備を増強する中国。
尖閣沖の事件だけでなく、東シナ海のガス田開発、そして今回の海洋調査に対する中国の圧力を考えると、退役した海上自衛隊の護衛艦の武装をダウングレードして、海上保安庁に譲渡して警備させるくらいでないと有事に対応出来ないのではないかと思ってしまう。
国家主権に対する侵害に対しては、総理大臣から現場まで意識が統一されているべきであり、現場では、これくらいのやり取りがあって欲しい。
船員「艦長、中国船より入電。『ここは中国の法令が適用される海域だ』と調査の中止を要求しています!」
艦長「『バカめ』と言ってやれ」
船員 「は?」
艦長 「バカめ、だ」
(出典はこちらの映像。このセリフがわかるのは、相当な年齢ですので(笑)。)
主権侵害には、毅然とこれくらいのことを言ってやるくらいの気概が欲しい。
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