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2012/10/11

「ビッグデータ」は高価なおもちゃ

IT業界では「ビッグデータ」という言葉が旬である。
その名の通り、大量のデータという意味だが、基本的には収集したとてつもなく巨大なデータを解析し、ビジネスに有用なものを見出し、役立てようというもの。

こういうのを見る度に思う。
確かにIT技術の発達で大量のデータを集め、加工、処理することは出来るようになった。しかし、大量のデータを集めて解析して、出た結果を見てどう行動するのかを決めてないところは多い。
そもそもデータの解析結果から、何がビジネスに有用かを読み解ける人は少ないし、ちゃんと読み解いて正しく提言する人がいても、それに対してGOを出す判断が出来るトップがいないと意味がない。

今の日本企業のサラリーマン社長に、経営上の大きな判断が出来るとは思えない。
「事例」がなければ、まず無理だろう。
どんなにテクノロジーが発達し、精緻な分析ロジックが出来たとしても、最後の判断は人。そこがしっかりしてなければ、高価なおもちゃにしかならない。


ビッグデータの衝撃――巨大なデータが戦略を決める
城田 真琴
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