電子書籍端末の売り方
SONYの「Reader」、楽天の「kobo touch」、そして、Amazonの「Kindle」とここに来て、電子書籍端末が一気に増え、タブレットPCも加えると、電子書籍市場は盛り上がっているように見える。
しかし、その報道のされ方だけでなく、売り方がイマイチな感じ。
機器の性能やコンテンツの数ばかりが注目されている。
それ以上に大事なものがあると思って、しばらく様子を見ているのだが、どこも言わない。
コンテンツの数ではなく、中身であることくらいはようやく出て来たが。
電子書籍というのは、本を読む手段であって、それ自体が目的ではない。
消費者が読書を通じて得ようとしたものが得られれば、それでいいのである。
何を得たいと思ったのかを掘り下げていかないと、いつまで経っても本質に触れられず、表面をなぞるだけになってしまう。
自分だったら、『ゴルゴ13』コミック全166巻が入った『ゴルゴ13』セット。
藤子・F・不二雄の全作品が入った『藤子・F・不二雄』大全集セットとかで売り出したい。
これだけのボリュームを紙の本で集めると、相当スペースが必要である。
しかし、電子書籍端末だと1台で完結してしまえる(クラウドが必要だと思いますが)。
これはかなりのインパクトになると思う。
「紙の本で並べると、これだけのスペースが必要だ」というのを写真で見せてやればわかりやすい。
また、単行本にして100巻以上だと読みごたえも相当なもの。
何日もぶっ続けで読めるくらいになるはずだ。それこそ『ゴルゴ』や藤子・F・不二雄ワールド
にどっぷりと浸かれるほどに。
あとは、少年の頃の思い出に浸れるために「1960年代コミック」「1970年代コミック」「1980年代コミック」みたいな年代ごとのセットを出してもいい。
これらで得られる体験をメインにアピールして売り出せば、電子書籍市場も違った展開になるのではないかと思うのだが。
モノではない。
それを通じて得られる体験を売らないと真の価値とは言えません。
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