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2019/05/05

新天皇即位の一般参賀レポート

昭和から平成になる時も皇居で時代の変わり目を体験したので、平成から令和も同じように直接この目で見ようと一般参賀に行った。
当日の様子をレポートしてみようと思う。

新天皇即位の一般参賀が行われる5月4日の朝は、9時過ぎに東京駅に到着。

構内アナウンスで一般参賀による混雑と帰りの切符購入・ICカードチャージを勧める案内が。
ただならぬ数の人出を思わせるには十分な予告である。

二重橋に近い東京駅丸の内南口から現地に向かうことにした。

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(一般参賀を案内する駅員)

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(女性用トイレの前は長蛇の列)

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(駅のコンコースには、天皇即位を祝う横断幕が。これをバックに撮影する人が多かった)

「人波を目指していけばなんとかなる」と思って、駅の外に出るが意外に人がまばらで苦労する。
何となく人が並んで歩いている方向を目指して行くと、徐々に列が出来上がっていた。

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(駅を出た時には、まだ人もまばらであった)

いろいろなルートから皇居を目指しているはずだが、人の数が少ない。
「もしかしたら、2回目の11時の回には宮殿前広場で見られるのでは?」
と淡い期待を抱く。

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途中で何台か右翼団体の街宣車を見かけるが、音楽もない(当然か)し、人も乗っていない。

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(右翼の街宣車[右にある灰色のバス])

日比谷通りに差し掛かり、和田倉門が見えるところに着いた時、甘い考えはあっさりと粉砕された。
コミケの待機列のような人の固まりが一帯を覆いつくしている。

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(日比谷通りから和田倉門を望む。群衆が埋め尽くしている)

日比谷通りを渡り、待機列に入ると、どこが最初で、どこが最後なのかわからない。
途中で日の丸の小旗をもらえると聞いていたが、それらしき人に遭遇することなく、皇居の敷地内に入ってしまったので、結局もらえずじまいに終わった。少なくとも自分がいた和田倉門の一団には、自前の日の丸以外に例の紙の小旗を持っている人はいなかった。

和田倉門の待機列は、縦に3ブロックに仕切られていたが、どういう順番なのかわからなかった。
ただ待って、自分の列が動くのを待つしかない。

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(和田倉門の待機列。縦に3ブロックに仕切られていたが、どういう順番なのか不明)

徐々に日が高くなり、額に汗がにじむ。
夏日の天気予報が出ていたので、日傘やタオル持参の人が多かった。
事前情報で「ペットボトルの飲み物はセキュリティのため、途中で没収される」と聞いていたので持参しなかったが、この暑さだと飲み切ってしまえそうである。

1時間ほど経って、ようやく待機列が動き出し、荷物検査と金属探知機によるボディチェックの2つのセキュリティチェックを受ける。

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(女性のDJポリスがマイルドな案内をしているが、隣で公安が群衆を撮影しているのが何とも不気味。一体どういう目的でどんな人を撮影しているのだろうか?

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(監視カメラが付いた警視庁の特殊車両)

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(セキュリティチェックのテントに向かい、検査を受けるが、非常にあっさりした感じ)

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(荷物検査後に金属探知機のチェックを受けたら終了)

セキュリティチェックを受けたら、すぐに宮殿に行けると思ったら、そこからが長かった。
直射日光が照りつける玉砂利の上に並ぶこと1時間以上。
11時の回どころか、12時の回も難しくなる。

「まさかこんなに時間がかかるとは…」

運動不足の体には、この待ち時間は負担が大きい。
交通事故の後遺症を抱える膝と腰に痛みが来る。
照りつける太陽を何度仰ぎ見たかわからない。

「飲み物なんか没収されないじゃないか!」

セキュリティチェック後も水筒やペットボトルで水分を摂る人を見ては、事前情報の元ネタ主を恨んだ。
もしかすると熱中症予防で警察も基準を緩和したのかも知れない。
暑さでやられた人が結構いたとのニュースも見たので、没収していたら確実に被害者は増えていたはずだ。

12時近くなり、ようやく列が動き出す。

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(二重橋の横を過ぎて、いよいよ宮殿へ) 

二重橋近くに差し掛かり、ここでまたペースが落ちる。
二重橋を撮影しながら歩く人が多いせいのようだ。

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正門石橋を渡り、渡櫓門を抜けると目の前に緑地が広がり、白い伏見櫓が目に入る。
目的地の宮殿(正式には、皇居宮殿 長和殿と言うらしい)はもうすぐだ。

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(緑地の先に伏見櫓が見える)

伏見櫓をすぐ左手に二重橋を渡ると、宮殿に入る門があり、その先にはテレビや新聞で見慣れた宮殿と広場が広がっている。

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(二重橋を渡る様子を正門石橋から見るとこんな感じ)

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(大きな門をくぐると…)

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(広大な敷地を持つ広場と宮殿が。これだけの人がいるのに、まだスペースに余裕がある)

広大な敷地の広場を見て、

「思ったより人が少ないな。これなら楽に天皇皇后両陛下を拝見出来るな」

と思ったら、甘かった。

人波に押されて、宮殿の中央付近に流れて来たが、通勤列車並みの大混雑。
特急とか急行レベルの込み具合。
この時の時刻は、12時半近く。
真上からの強い日差しと、押し合う人の熱気で頭がクラクラする。

13時のお出ましの前に何人かの人が気分が悪くなり、後方に下がって行くのを見た。
老人や子供には厳しい環境である。

待っている間、広場にあるスピーカーからは薄っすらと雅楽の調べが流れてくる。
これはテレビだけではわからない経験だ。
あとは、宮殿のバルコニーは意外に低いところにあって、2階のベランダよりもちょっと高いかな、と思うくらい。(個人の感想です)
国民に近いところにありたいというお気持ちの反映なのだろうか。

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(立錐の余地が無いとはまさにこのこと)

そして、いよいよお出ましの時間を迎える。
打ち振られる日の丸の小旗、スマートフォンやカメラが一斉に突き出され、視界が一気に塞がれる。

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(何も見えないところで、ノーファインダーで撮影)

カメラを下げようとすると隣の人にぶつかって下げられないし、汗でカメラが滑って落とすとマズいので、そのままファインダーを見ずに連射。
お言葉と手を振られる時間を含めて約10分間。
腕がしびれてプルプルしながら、汗だくになりながらの時間だった。

帰宅後にトリミングしたのが、以下の写真。
※全ての写真はクリックすると拡大して見られます。

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(皇居の緑が反射して、角度によってはこんな感じでよく見えないことも)

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基本は入れ替え制だが、排除まではされない。
お出ましが終わった後、後に続く人が大勢いるので、退場するように依頼するアナウンスが広場に流れている。
後ろの方にいたおばあちゃんたちが、次の回のいい場所を確保すべく、前に移動してくる。
あの暑さの中で待ち続けて体力的にもかなり厳しいはずなのに、このエネルギーはどこからきているのだろうか。

自分は、しっかりと両陛下と皇嗣殿下ご夫妻、両内親王のお姿を拝見し、お言葉を伺えたので退出することにした。

しかし、退出するのもひと苦労。
じわじわと動くくらいのスピードで緩やかな坂道を下る。
押し倒されないように気を付けながら皇居を出て、東京駅に着いたのは14時近くだった。

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(宮内庁の建物を左手に見ながら坂を下る。前回見たのは、昭和天皇崩御の時だったか)

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(宮内庁の前の広場でようやくひと息つく)

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(しかし、そこから先は駅に向かう人波であふれていた)

次の天皇即位の一般参賀には、行けるかどうかわからないだけに本当に得難い経験だった。
もし次行く時には、この記事を忘備録代わりに再度読み直してから参加したいと思う。
少なくとも今回よりはスムーズかつ快適に行けるはずである。

 

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