今の若い日本女性は終戦直後より痩せている
今の若い日本女性は終戦直後より痩せているらしい。
にわかに信じられないが、週末(2007年3月4日)の朝日新聞 日曜版『be on Sunday』によると、太っているかどうかを示す指標であるBMI(体格指数)を見ると、終戦直後である1947年の女性は22を超えているが、2004年では約20.5まで落ちている。
【参考情報】
BMI=体重(kg )÷身長(m)×身長(m)
18.5未満 :低体重
18.5以上25未満:普通
25以上 :肥満
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1947年という年は、太平洋戦争が終わった翌々年。
最後の帝国議会が解散され、日本国憲法の施行、労働基準法、地方自治法の公布、民法改正による家制度の廃止など、民主化が進んだ年でもある。
(この頃の日本の最高権力者は、連合国軍総司令部 最高司令官 ダグラス・マッカーサー。天皇よりも上の存在だった。)
反面、経済は混乱したままで、配給だけでは生きていけず、餓死者も出ていて、闇市での買い出しも普通であった。
戦前の特権階級であった華族も例外ではなく、三笠宮妃の父、高木得子爵が生活苦で自殺したのも同じ年の出来事である。
このような時代よりも今の女性は痩せているというのだから、その異常さがわかると思う。
世界的にも見ても異常らしく、BMI18.5未満の痩せ過ぎ女性の割合は12.2%。
これはアメリカの3.3%、イギリス3.0%、オーストラリア1.5%に比べてもダントツに高い。
記事では、今の女子大生の理想の体型についても触れている。
痩せ過ぎ女性の理想とは、
・理想の体型は、押切もえ
・身長:161cm
・体重:45.5kg
・BMI:17.6
だという。
そして、(そこまでになりたい?)ダイエットの理由の第1位は「自分磨きのため(52%)」。
「健康のため」と答えたのは13%で少数派だったとか。
「自分磨きのため」かも知れないが、前出のデータを見ると体にはかなり負担がかかりそうである。
「何もそこまで…」
と思うのは、終戦直後(1947年:約21.5)から順調にBMIの数値を上げ続けている(2004年:約23)男性の感覚なのだろうか?
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